打ちこわしはテロではないらしい
★★★★☆
打ちこわしというとなにやら物騒だが、江戸時代、町人たちはなかなかに紳士的というか統制のとれた集団だったらしい。
めいめいが、鳶口やら杵やら、「武器」を持参して金満と思われる商家を襲うのだが、略奪集団ではないのだ。
買い占めたお米を路地にばらまいたり、家具を壊したりするのだが、人を殺すことはないらしい。
お米を盗むこともないらしい。
ただ、法外な安値で買うことはするらしい。
それにしても、人々の窮乏を見かねての買い占めだから、商家も悪人ぽいのだが、盗賊とは違うようだ。
捕縛された人も、牢死はするけれど、お裁きまで生き延びていれば、江戸所払いですんだようだ。