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バットマン:ザ・フューチャー 甦ったジョーカー [DVD]

価格: ¥2,100
カテゴリ: DVD
ブランド: ワーナー・ホーム・ビデオ
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   保守的なバットマン・ファンは、このアニメ版が1990年代初期のTVシリーズと同じスタッフだと知っていても、夢中になるのをためらってきた。純正主義者のファンは、暗闇の騎士は、あくまでも漆黒のゴッサム・シティにうごめく復しゅう者であるべきだと論じる。元のシリーズから40年を経た本作の主人公は、生意気な高校生。背負ったジェットパック、目に見えない防護膜などのSFグッズを、年老いたブルース・ウェイン(ケビン・コンロイによる、いつもながらすばらしい吹き替え。彼の低音の声は、年齢を意識させる)から受け継いでいる。いまやブルースは、隠れ家で杖を頼りにのろのろ歩き、弟子の活躍をモニターで見る日々だ。「拷問される主人公」という神話的な前提の再現と、ツヤツヤとしたアニメ的な外見。両者の間で揺れ動くこの長編版は、批判する人たちが納得するのに時間がかかるだろう。
   マーヴェルのローグ・ギャラリーでもっとも伝説のキャラクター(声はマーク・ハミルで、うまい具合にとち狂っている)を復活させたことは問題ない。しかし、このジョーカーが、どうして、そしてどうやってバットマンの前に40年ぶりに姿を現したのか、正確には説明されない。バットマンが若く、傍若無人だった時代以来の再会だ。論理は無視して、脅威としてだけの彼の登場は、たぶん、多くの自称「子ども向け番組」が目指そうとする、もっとも悲しく、奇妙なひねり技だろう(いずれにしろ親たちは、低年齢の子どもたちに合うかどうか、あらかじめ見ておきたくなる)。
   それでも改めて言うが、ワーナー・ブラザースのアニメ版バットマンは、多くの実写アクション映画より優れている。スリルたっぷりのアクションや、ひねったユーモアが、けっしてドラマを後退させることはない。悲劇的であり、あまりにも人間的なスーパーヒーローの物語なのである。(Bruce Reid, Amazon.com)