第2章は「入試事情」を取り上げていて、大学のPRやAO入試などについて切り込んでいる。
大学側はまじめにやっていることでも、受験に直接関係のない外野の人から見れば面白おかしい部分があるようである。
入試の出題ミスについてもここで話題にあがっている。
ここも第1章同様におススメである。
第3章は著者が実際にセンター試験の問題を解いてみるというもので、始めはおまけのようなものかと思っていた。
だが、210ページあたりだっただろうか、この本を通しての著者の言いたいコトが率直に語られている。
いわば、著者の入試問題観が集約されている部分である。
ありがたいことが書いてあるわけではないものの、大事なことだと思うので、この本を手に取った方はぜひ読んでみてほしい。
私自身、たまに受験オタクとでも言えるような浪人生や高校生に会うことがある。
彼らに共通しているのは、「この大学の入試問題が求めるものは…」といった具合に、大仰な語り口で入試問題を講評し始めることである。
大学入試にはまって、それを神格化してしまっているのではないかという感想を持つ。
こういう人たちに一番読んでほしい本である。
特に後半部分は、彼らに新たな視野を開かせる可能性を持っていると感じている。
大雑把に言うと、全内容の半分が面白入試問題で、半分が大学に関してのことかな。問題に関しては、著者のツッコミが豊富(!)です。
後半も硬い話はありませんよ。むしろ笑っちゃう。
来年受験生ですが、たまにはこういうのもいいなぁと思いました。
みなさんも息抜き感覚で読んでいては!?
それより一つ思ったのは、入試問題そのものよりも
それにつっこむ著者がおもしろいです。
つっこみの才能があると思います。お笑い芸人とかでも十分やっていけるんじゃないかな??
入試問題って当事者にとってみれば一生懸命取り組んで解答してるんですが、今となってはこの本の通り不思議な・笑える問題もあったなぁ~って。やっぱり実話はおもしろい!
今後の入試はますます予備校だの、有名教授が問題作るだろうから、この本にあるような「笑える問題」は減っていくんだと思う。
是非この個性的な問題があったことを、あなたの記憶に!