【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:童話屋編集部/編集 出版社名:童話屋 シリーズ名:小さな学問の書 2 発行年月:2001年02月 関連キーワード:アタラシイ ケンポウ ノ ハナシ チイサナ ガクモン ノ シヨ 2 あたらしい けんぽう の はなし ちいさな がくもん の しよ 2、 ドウワヤ 5388 どうわや 5388、 ドウワヤ 5388 どうわや 5388 「小さな学問の書」シリーズの2巻目。1947年に文部省が発行した教科書の復刻版。
今の授業でどうして使わないのか
★★★★★
●そのままでは使えない
この本に書いてあることは、事実に反する部分もある。例えば、「この憲法は国民みんなで作ったことになるのです。」という趣旨の内容は明らかに違う。事実は、戦前の民間の憲法研究会などが作っていた私案「国民は拷問を受けない」などといった内容を参考にしたうえで、世界各国の憲法からすぐれた部分を集めてGHQが一週間で作り上げたものである。
その後、国会で大変な議論も交わされ、修正条項などを経て現憲法として完成した、というのが事実。
これは、アメリカによる軍事力の解体も目的ではあったが、押し付けられたと解釈するのではなく、「素晴らしいプレゼントを貰い、政府もそう思った」と解釈すべきであろう。
●国民の代表→支配階層という実態
プレゼントそのものは素晴らしかったが、製作過程で国民は最初から埒外に置かれている。「国民が政府に押し付ける」のが憲法の趣旨だと言うなら、そもそも当時から現在まで日本の代議員制自体が矛盾する。この国の代議員制は多分にレーニン主義的な性格であり、特権階級扱いの支配階層と化しており、到底国民の下僕、とはいえないからである。しかも実質上官僚にコントロールされている。それが証拠に憲法99条の規定に反し、国民が望んでもいないのに「憲法九条の有名無実化」を叫んでいるのは自民党改憲派である。
●無意識に出てしまう「お上意識」は歴史的に作られたもの
これら政治と国民の歴史的乖離が決定的に国民の真の民主化を遅らせてきた。現に、多くの国民が「お上意識」が抜けないのは、このせいである。
●それでもこの本は世にださなければならない
しかし、この本に書いてある理想は、不朽・普遍のものであることは間違いない。
どうして今の中学校の教材から消えてしまったのだろうか。当時背後にあったそのような事実もちゃんと説明した上で、太平洋戦争で日本はこんな素晴らしい教訓を得た、と教え込むのが学校教育の役割というものだろう。
いち早く再導入を望んで止まないものである。
当時の副読本。
★★★★☆
戦後しばらくの間、中学一年生向けに用意された副読本です。
生徒向けに、新しい憲法をわかりやすく伝えるためには・・・
というふうに心を砕いたのだろうな。
そんな印象を受けました。
制定から数十年を経た現在でも、十分に通用する内容であります。
ぜひぜひ、現在においても副読本として復活して欲しい本です。
憲法順守
★★★★★
「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」
憲法第1条を守らねばならない。
だから、今回の佐賀県知事に対する毎日新聞記者の発言には本当に腹が立つ。
子どもたちに知ってほしい日本国憲法
★★★★★
最近は改憲がとみに声高に叫ばれ、自衛隊がイラクや米軍の後方支援に派遣され、書店には日本が過去に侵した戦争を肯定する書籍がうずたかく積まれる怪しい時代になってきた。
日本がもたらした侵略戦争で朝鮮や中国、その他のアジアの人々に計り知れない犠牲を強いたこと、その上に日本軍兵士の多大な戦死者と国内でも国民は米軍の爆撃と飢えに苦しんだことへの深い反省の基にいまの日本国憲法が成り立ったことを忘れてはならない。それゆえに世界に先駆けて武器を放棄し、不戦を高らかに誓ったのだ。
「あたらしい憲法のはなし」は旧文部省が作成した中学校1年生が教科書として、1947年から1950年まで使用されたそうだ。
憲法を読むのは難解だという人は多い。しかし、この小冊子は憲法の前文から第10章まで易しいことばで説明してあるので小学高学年から高校生ぐらいまでの子どもなら難なく読めてしまう。若干旧漢字を使っているので、辞書を引くか大人に聞けば事足りるであろう。
アメリカがいまの憲法を日本に押しつけたのだと主張する大人たちの一部の批判は暴論に等しい。憲法の成立過程に無知だからである。もちろんアメリカも日本へ憲法草案を提案したのは事実である。
1946年4月10日の総選挙で国民に選ばれた代表が、国会の場でどんな憲法を作るかを議論して、戦争の放棄、基本的人権、議会制民主主義などの条項を盛り込んだ日本国憲法を作成した。だからみんなの手で作ったのだ。
同年の11月3日に発布し、翌年の5月3日に施行された。それを記念して5月3日は憲法記念日なのだ。
英語で憲法を読みたい方や教育基本法を知りたい方は同社発行の「日本国憲法」を読まれることをおすすめする。とにかく値段が安い。
これらの小冊子は多感な少年期の脳には日本国憲法のすばらしさが吸い取り紙のように吸収されるだろう。そうしておじさんたちと一緒に憲法を守ろうではないか。
日本国憲法とは
★★★☆☆
マレーシアがイギリスから独立すれば自主憲法を制定する。
インドネシアがオランダから独立した時も、ベトナムがフランスから独立した時も同じである。
国際法上違法に強制的に押し付けられた憲法、しかも日本人の女子供を何十万人も焼き殺したアメリカ人が10日程度で適当に作った憲法をありがたがっている惨めな国は、『世界史上で日本ただ一国だけ』。
戦後、新しい憲法に対する真摯な気持ちが…
★★★★★
戦後、新しい憲法に対する真摯な気持ちが伝わります。今の政治家に読ませたいかな。