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知の教科書 ニーチェ (講談社選書メチエ)

価格: ¥151
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 講談社
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え!分かりづらい。 ★☆☆☆☆
私は楽しめませんでした。ニーチェの軌跡から著作を読み解くというアプローチが歴史の教科書のようになってしまっているように感じました。また著者のニーチェについての分析スタイルやニーチェを学んだ経緯といった前書きが長くイライラしました。卒論がきっかけとの事ですが、本当に卒論でやめとけば良かったのにと思いました。お金返して欲しいレベルでした。
観念を楽しみたいなら「ニーチェ入門」のほうをおすすめします。
この説はこの説でしょ。 ★★☆☆☆
ニーチェを読むときに問題なのは、読み手が何を感じるか、という読者の問題が大きいと思います。・・・というのも、コミュニケーション(読書)というものをラディカルに考えていけば、他人にはなれないので、他人のことは最終的にはわからない。そういうラディカルな意味でのコミュニケーション、読書というものにニーチェは迫っていっているはずなのですが、そのコミュニケーションの完全な困難性を完全無視して、「これを読めばニーチェを読む必要がない」と声高に表明する著者の意味がわからないです。

情報、論理の受け渡しが重要であると考えているなら、著者は人間は論理的にはできていないということを知るべきです。ニーチェに関しては情報の受け渡しよりは読書体験が重要であって、読みたい人が自分なりに読んで自分のニーチェに対する感覚が立ち上がってくれば、それがいいものにせよ悪いものにせよ、それがニーチェだ、としかいいようがない気がします。それでいいと思うんですけど。

だから、著者が「私はこういう読み方をしました、どうですか」と言うなら分かるけど、そこからさらに、原典は読まなくていいと主張するのは傲慢だと思います。同じく、この著者の表明を真に受けてニーチェをわかった気でいる人も、そういう人がいても別にいいんですけど、一抹の傲慢さが自分にもあると思っているのが健康的な態度だと思います。

あるいは、もしかしたらニーチェを読んで深く傷ついてしまう人とかもいるかもしれないから、ニーチェにあたる前にこういう本で方向を変えてもらった方がいいっていう人もいるかもしれないです。著者は「病気」という概念でまとめようとしていて、これはまあ参考にはなるし、読みたい人がこの本を読んで納得するならそれでいいと思うけど、これだけでは納得できない人もいるはずだし、ニーチェが本当にこんな本一冊ですむなら今までニーチェについて世界中で膨大に語られてきたことはなんだったんだ、ということです。
ニーチェがこんなに判って良いのかしら ★★★★★
私は哲学・思想を専門とする人間ではありませんが、最近になってこういった方面にも興味がわいてきたので、哲学・思想の概説書をいろいろと読んできましたが、それらを読んでも「ニーチェって、どうも一般人にはよく判らないことを、あれこれ考えてたんだなぁ」としか思えませんでした。

しかし、しかしです。
この清水氏の著作を読みますと、ニーチェの考えていたことの核心は、意外なほど単純明快であったということが判ります。
これには正直、驚かされました。

しかし考えてみますと、ルー・ザロメという女性は、ニーチェの思想の核心をしっかりと理解してニーチェ本人から絶賛されたのにも関わらず、彼女はニーチェ思想に特別な関心をもつこともなく、精神分析のほうに行ってしまうんですね。

まぁ確かに、肉体的な健康-病気の概念を、精神状態にまで当てはめるというのは、私もムリがあるかなとは思いますけどね。

最後になりましたが、このような素晴らしい著作をものされた清水氏の今後のご活躍を楽しみにしております。
ニーチェがわかるようになった!!! ★★★★★
まずわかりやすい。次におもしろい。ツァラトゥストラとか善悪の彼岸とか読んでも全く理解できなかったけど、この本を読めば何が言いたいのか理解できる。そしてニーチェが好きになるはず。
思想だけではなく、ニーチェの生活や性格も詳しく書いてくれている。この一冊があればとりあえずニーチェはわかったつもりになれるのは間違いない。
初心者にもファンにも ★★★★★
軽い入門書の体裁をして、文章もきわめて読みやすく、ニーチェを
広くカバーしている。著者のニーチェ観を語るだけのようなものでも
ない。それでいて巻末のブックガイドでは、本書の次に読む本はルー・ザロメの
論文と著者のもう一冊の本に尽きる、と言い切るところは頼もしい。
ニーチェ研究の現状を知る意味でも好著であり、ニーチェは初めてという人
にも、ニーチェファンにもおすすめである。