とは言うものの、本シーズンにも少しは私生活を楽しんでいるメンバーがいる。キャサリン・ウィロウズ(マーグ・ヘルゲンバーガー)で、ナイトクラブのオーナー、クリス・ベジッチ(「Xファイル」でクライチェックを演じたニコラス・リー)とデートを始める(「盛者必衰:原題Early Rollout」)。他のメンバー、とくにエネルギーを取り戻したグリッソムは、これまで以上に仕事と結婚しているかのように熱心に働く。だがグリッソムのサラに対する口には出さない関心は「蝶の亡霊:原題Butterflied」で試される。
他に特筆すべきエピソードは、ステーシー・エドワーズ、アリー・グロスが出演する「灼かれて眠れ:原題Feeling the Heat」、ヘンリー・ツェーニー、『死霊のしたたり3』のジェフリー・コムズが出演する「埋められた秘密:原題Jackpot」、ジェリー・スタール(『パーマネント・ミッドナイト』の原作者)の脚本で「動物の着ぐるみ」を着た人物の死をテーマにして、放送直後、評判が悪かった「心優しき獣たち:原題Fur and Loathing」などである。グリッソムがウィロウズに説明するように、「着ぐるみを着る人たち」は「毛のふさふさした動物のようにふるまうのが好きな人たち」なのだ。スタールは、ピエロの死をテーマにした「向こうの世界を見た女:原題Getting Off」の脚本も書いており、彼は常に画期的なシリーズのもっとも変化に富んだシナリオの何本かを書き続けている。(Kathleen C. Fennessy, Amazon.com)