子供たちに託された未来への大切なメッセージを描く
★★★★☆
☆子供は天からの授かり物であるや天使、宝物であるとよくいわれますが、生まれた家族環境や父母の愛情、言動、行動、教育によって子供の未来が決まります。金持ち&貧乏のどちらかの家族に生まれ育った事でも生きる方向性がかなり違ってくる事も確かでしょう。当たり前の事を書いていますが、ぐれたり、反抗期になり、勉強ができる優秀で賢い子、真面目、落ちこぼれ、感性、傷心、障害を持って産まれる子供、挫折、いじめ、何で頼みもしないのにオレなんか生んだんだよ!という稀な例ですがトンデモない事を言う子供もいたりします。我が日本でも避けては通れない大きな事件が毎日のように発生しておりますが、その代表であるのが、親子同士で殺しあいが合ったり、虐待問題も起こったりと世界の戦争も含めまして、子供が犠牲になるケースの事件が毎日のように続いているのは、本当に哀しい事ですし寂しい深刻な問題です。この世に生を受けたからには必ず順調満帆な人生ばかりではなく、嫌な事や事件、不幸、仕事、休み、貧困、喧嘩、喜び、楽しみ、幸福な経験も必要になるのです。このオムニバス形式で展開される物語は文化も風習も違う世界の国の子供たちが過酷な困難と試練に立ち向かいながら、たくましく生きている大人顔負けの立派な子供たちの姿を7ヵ国の世界を代表する名だたる名匠監督達が丹念にそして力強い見事な演出で描いております。テーマは戦争、エイズ、家族問題、ストリートチルドレン、愛、故郷、等の世界が抱える社会的問題に鋭く、更に平和と信念への想いも込められています。厳しく、難しい状況の中でも子供たちは泣き言1つも言わずにハングリー精神を持って頑張って生きているその姿には自分自身も負けてたまるか!という燃えたぎる真剣な気分にさせられますね。泣く、笑う、怒る、考える、震える、感心する、認める、他などの子供たちの感情表現は観ていて心の底から暖かい気持ちにさせられます。今の世界情勢下は確かに不透明で何を信じたらいいのか訳がわからないですし、この世は希望に道溢れているのかどうかは解りません。ですが、この映画で描かれている偉大で根性を持ってたくましく生きている子供たちの姿を見れば僅かながらも、生きることの意味合い、命とは一体何か、地球で人間のすべき事とはという現実問題も考えさせられます。この映画は大変意義のある謙虚な姿勢で製作された感動物語です。
陳腐だが、しかし!
★★★★★
テーマ性は、はっきりいって陳腐だし、周知のものであるから、あまり意外性でたのしめない。
だからこそ、この短編映画には価値がある。
氾濫したドキュメンタリーよりも心に刺さるものがこの映画(達)にはあるのだ。
どれか一つでも自分のお気に入りを見つけることができるはずだ。
そして、その短編映画は、あらゆる映像作品を凌駕する。
世界と自分の間
★★★★★
この世界の中で暮らす自分と自分以外の人のこと、その関係を考えさせられます。
それぞれの短編が映画作品としてすばらしいのはもちろんですが、
それ以上に現実をまさぐって考えます。
原題は、「all the invisible children 」です。
そこにあるけど見えていないもの、見なかったもののことを考えます。
影の中、光を求めて生きる、子供たちへ
★★★☆☆
台詞よりも、リズムと視覚表現を駆使して、ある世界の中に生きる子供たちの現実を描くことに成功した『ビルーとジョアン』『チロ』の2作品に、観るべきものがありました。
特に『ビルーとジョアン』の、カティア・ルンド(女性監督・代表作『シティ・オブ・ゴット』)の表現には、強く共感。
星を3つにしたのは、現実を直視することなく、ただの美談に終始した作品も含まれているからです。それらの作品にはこの場を借りて、『それでも子供を出汁に撮り続ける大人たちへ』というタイトルを献上させていただきます。
no words,,, Just impressed,,,
★★★★★
そう 言葉がない位 深く感銘を受けた映画です。
9つ?の別個の映画が素晴らしい監督たちによってオムニバス形式で
描かれています。
個々にメッセージ性がとても強く、主人公が子供達故か、演技をしているというより
素のままでの生活がそのまま映像として切り取られて収められている感じです。
私が去年見た200本以上の映画の中でも特に心に残る10本には入ります。
特筆すべきは どんな飛散な状況にあってもすべてのエピソードから感じられる
‘希望’です。
必ず希望はある、、とこの映画から感じさせられます、