美しいゲームデザインの一例
★★★★☆
70年代的ルックスでゲームの根源的な楽しさを追求しようとしたシリーズの筆頭ですね。シリーズのコンセプトにも実に忠実。ルールもわかりやすいほうで、難易度も少々歯ごたえあり。シリーズの顔ともいうべき一本。
ゲームをジャンル分けする際、今でもレースゲームがアクションやスポーツから独立したジャンルとして扱われることが多いのは、レースゲームというテーマが黎明期から存在するということと無縁ではないでしょう。古典的なテーマを一度解体して、肥大化したものを極限までそぎ落とす作業は実に難しいもの。その見事なまでに美しい答えが本作と言ってもいいでしょう。
(蛇足ながら、本作と違った切り口で、レースのシビアかつストイックな世界を大胆なシェイプで再現した名作にファミコンの初代ファミリーサーキットを挙げておきます)
もちろん、内容に手抜きはありません。曲は様々なジャンルのものを難易度ごとにテーマ別に分けて用意してあったり、一見シンプルなグラフィックも美しい色合いで、動いているところを見ると本能的にカッコいいと感じさせてくれます。
加速操作すらないのに、レースを成立させるためのルールづけもゲームのルックスと融合しており、その点もなかなか斬新です。
ただ・・・一部のコースで出現する、マリオカートまんまなアイテム! あれだけは納得がいきません。せっかくの無機的な世界観がぶち壊しです。そこで−1点。
ほんと、あのアイテムを追加しようと言い出したのは誰なんだろう? まさかエンディングに出てくる猿g
サクッと遊べるスタイリッシュレース!
★★★★☆
できる限り無駄なものを削ぎ落し、最後に一滴「スタイリッシュ」という絵の具を垂らしたビットジュネレーションズの筆頭ともいうべきこの一本。
点と線だけで表され、なるべく直線移動を維持しながら障害物をかわす、というシンプルなゲームデザインは 機能美と言える。
昔のゲームで聞いたことあるような音で聞いたこと無いような音楽が「レトロと機能美の出会い」を演出する。
でもただシンプルやってスタイリッシュを気取ってるわけで無く、ちゃんとアクションゲームとして熱くなれる!
これに限らずレースものでは「無駄な動き」をしたものが負ける。
マリオカートのようなものはともかくとして…カーレースでも陸上競技でも一切の無駄は許されない。それをうまくゲームとしてデフォルメしたのが本作だ。
本作ではアクセルを踏む必要は無いのでいかに操作「しない」かが全て。
障害物をかわすために曲がるだけでタイムに響く。
直線を維持する最高のラインを探す。
ベストを保つ。
相手を抜く。
機能美のグラフィックと実によく合っていると思う。かっこいい。
ゲームという
★★★★☆
文脈としては、「20年前の黎明期を知っている人間へ向けて」って
ことだと思われます。今の据え置きゲームしか知らない人間にはあまりにも単純かと。
それが良いって人、携帯電話のアプリの単純なところにひかれてる人などにはお奨め。
だってセクロスより地味だよ。見た目。
ボリューム不足。
★★★☆☆
線だけでレースするシンプルでなじみやすいゲームです。とわいえなぜかけっこう熱中してしまいます。。そしてBGMもレトロな感じがしていいです。
しかしボリューム不足。もう少し難しいコースがあってもいい気がします。値段をおさえたゆえのことかもしれませんが、なんとか工夫してほしかったです。
なので★3つにしましたが発想、操作方法はとてもいいと思います。
安価故に…
★★★★☆
食わず嫌いな印象を持っていましたが、やってみるとなかなか良い出来です。
スリップストリームや、命と引き換えのターボ(ピットインでタイムロスと引き換えに回復可)の概念が熱いです。
美しく疾走するラインが好感触。
パソコン初期のストイックなゲームの様で、コンセプトにある様にその年代の人は何か感じるものがあるかもしれません。
難点は…
DSでプレイすると…
横スクロールでドットが見づらい時がある(特に斜めの線)事でしょうか。GBASPでプレイした方が画像が快適な気がしました。
BGMは素敵なものばかりですが、ごく一部にやや耳障りなものも。
又、後半ステージになる程にライン取りが難しくなり、障害物に激突する可能性も増します。
障害物を避け、スリップストリームで出し抜き、突破する。
単純明解な中毒性の高い要素の数々。
その末にあるゴールはなかなか爽快です。