在庫管理の基本的な知識からSEとして把握しておくべきことまでを、具体的な事例をとりあげ図を多用してわかりやすく解説してあります。SEのみならず在庫管理に関心のある方にとって、良書と思います。在庫管理と連携する他システム（販売管理、生産管理、購買管理、会計、原価計算など）との関係もSEの視点から解説してあります。在庫管理の本をいくつか読みましたが、理論のみでなく、実際に使える場面があるのかどうかまで踏み込んだ解説をしてあるのは好感が持てました。業種・業態別の在庫管理の位置づけも記述してあり、大変参考になりました。

SEが学ぶべき学問に簿記がありますが、これは商流。
もう一つ物流としての在庫管理が重要ですね。
私のSEとしてのシステム設計の失敗談の中に、在庫から売上に変わる時点の把握が
できないということがありました。
出版社のシステムを作っていたときです。
この本を読んでいたら、一筋縄ではいかないぞと心して臨んだと思います。

在庫管理システムの基本的な考え方だけでなく、会計上との関連項目が豊富に整理されています。SEだけでなく、在庫管理を日々のオペレーションとして行う必要があるショップオーナーの方にもおすすめです。