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ガリア戦記 (岩波文庫)

価格: ¥903
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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カエサルの凄み ★★★★★
 有名なカエサルの「ガリア戦記」です。収録は第1巻から第7巻までのカエサル自身が書いた本編部分で、ヒルティウスの加筆した8巻は含まれていません。
 巻頭に当時の地図(山、川、都市の名などを載せたもの)と当時のガリア人の部族分布図があり、どちらも原語で記載です。これが最初はかなり読みにくいんですが、慣れてくるとなかなかハマります。日本語の表音能力にはどうしても限界があるので、マニアックな楽しみになりますが原語表記記載は良いです。
 巻末の地名人名索引も、カタカナと原語併記で嬉しいです。

 訳文も、戦前のものが下敷き(昭和16年初版)で昭和39年改版という古さにしては、随分読みやすいと思います。
 冒頭が古地名・古部族名の羅列でちょっとメゲますが、30ページほどの第1巻部分を読みきってしまえば、後はどんどん読み進んでしまう類の本だと思います。
 いわゆる「古典」の中では比較的読みやすい作品と言えると思います。


 塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読んでからこの本を手に取りました。「ローマ人…」でもガリア戦記の内容はかなり詳しく説明されていますが、やはり自分の目で元の本(訳文ですが)を読んでみる価値はあると思います。
 私自身はカエサルに対してカッコ良さよりも怖さ、というか凄みを感じましたね。
 この人は並大抵の人ではない。このガリア部族征服戦を、こういう風に作品にまとめ、こういう風に利用しようとする人は歴史上もそうはいないのじゃないですか。

 感想はそれぞれだと思いますが、とにかくカエサルの凄さ、というものが生々しく伝わってくる作品でした。「内乱記」も読んでみようと思っています。

ガリア戦記 ★★☆☆☆
参照文献の種類が分かりづらい、一々最初の文献の出処を見なければ分からないので読みづらい。
小説として読むつもりなので、もっと気楽に読めるようにして欲しい。
地図はアルファベットではなく、少なくともカタカナで表記を期待する。ガリア地方の何々族と言われてもそれ地域を探すのに苦労する。
「ガリア戦記」の優れた訳 ★★★★★
「ガリア戦記」はかつて家族所有の講談社学術文庫の国原訳を手に取ったのですが、原文がそうであるようにあまりに簡潔で密度が濃い文章で読むのを断念しました。そうしたら、この前、PHP から出ている中倉訳を家族が購入しており、読むと引き込まれるようになりました。第2巻まで中倉訳で読んだのですが、僕は外国の小説の翻訳にはうるさく、出版社別でいうともっとも評価が高いのが新潮社で、それに次ぐのが岩波書店でした。訳の比較という意味もあり、岩波文庫のこの近山訳を購入したのですが、比較すると中倉訳は中学生程度向けで冗長であり(かなりルビが振ってあります。)訳者が「ガリア戦記」を「軍事上の報告書」であることを全く無視した点が観られ残念に思いました。その点、近山訳は比較的漢文調で文章に無駄がなく引きつけられます。「ガリア戦記」に興味がある方は活字慣れされている方だけでしょうから、訳としては近山訳か国原訳を立ち読みして10ページほど読んで気に入られた方を買った方がいいと思います。個人的には近山訳を押します。
多数の人名や部族名につまづきながらも読みだすと一気に ★★★★☆
著者は言わずと知れた、ローマ軍のガリア遠征を指揮したあのカエサル。本書はカエサルが毎年元老院に送った現地報告を基にした戦争の記録である。名文として知られているが残念ながら日本語訳が若干ぎこちなく、ところどころ違和感の残る文章となっている。まあこの違和感の残る箇所こそが原書では名文でだからこそ訳者は直訳にこだわったのかもしれないが。

だが、その点はもちろん本書の価値を損なうものではない。紀元前のローマが展開したガリア遠征の様子がカエサルによってここに淡々と、しかし克明に語られている。兵力集中と迅速な行軍による各個撃破、巧みな心理戦、独自のアイディアを凝らした築城術など、用兵巧者としてのカエサルの手腕には舌を巻く。また、敵であるゲルマーニー人やガリア人の諸部族の風習、宗教、政治や作戦等についても詳細に述べられている。紀元前のこの時代にあってこれほどまでに「バーバリアン」である敵側の諸事情を知り、記録することができたのは驚くばかりである。淡々としているが『ガリア戦記』は単なる作戦日誌ではなく、カエサルが本国に送るこの記録に元老院のみならずローマ全市が熱狂したのみならず、本書が2000年以上にわたって読み継がれる超ロングセラーたりえているのもうなずける。読んでいると結構部族名や人名の数々に「こいつ何だっけ?」といった感じで悩まされるけどそれでも読みだすと一気に没入させられる一冊。
カエサルの人間臭さ ★★★☆☆
カエサル率いるローマ軍の戦記です。
戦いの描写や部族の内部事情等を書き連ねています。
特に、カエサルの人の感情に訴えかける行動に着目しながら
楽しく最後まで読み進められました。

ただ、私の知識ではローマ軍とガリアの各部族との位置関係や
戦い方をうまく想像することができなかったための歴史初心者には厳しいという
意味で星3です。

足りない部分は、塩野七生氏のローマ人の物語ルビコン以前・以後を参考に読み進めました。
人間臭いリーダーの記録です。