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モードとエロスと資本 (集英社新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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いまのファッションの流れを冷静に見抜いた秀作 ★★★★★
ファッションの現状と流れを静かに鋭く見抜いた一冊。

関係者はもちろん、ファッションに興味がある者であればダナ・トーマスの「堕落する高級ブランド」ともども一読の価値は絶対にあると思います。 2時間程度で読め、さまざまなことについて考えさせられる内容です。
着目点が時代にフィットしている ★★★★☆
今の時代に読みたかった本がやっと出た感じがします。

女子の「モテ」と「エロ」に対する、異性への関係性は、
まさに現代を切り取っていると思います。
彼女らは、異性より、明らかに同姓を意識して、同類性と、
微細な差別化による優位さをバランスしていると思います。

ファッションは、現在では、異性を意識する割合は、
今後も低くなっていくような気がします。

一点、メンズは、確かにエディ以前と以後という大転換がありましたが、
私は、それ以前に、ミニマリズムのヘルムートラングあたりから
始まっていたと、思っています。

今度は、是非、メンズのエディ、トムブラウン以前、以後を
詳細に論評していただきたいです。



恋愛という目的を失ったファッションの隘路を活写 ★★★★☆
つい先日、女の後輩と話していたら女は同じ服をなんども着ることができないため、必然的に買いまくっては捨てる、買いまくっては捨てるということを毎年繰り返しているということを聞いた。何年も着回す男からすれば、なるほどそうかという面白い話だったのだが、どうもそんな女のファッションの「常識」も変わりつつあることが、本書『モードとエロスと資本』の冒頭、その贅沢なイメージとは正反対に見える「エコ」を取り入れつつある近年のモードを取り上げることによって明らかになる。

本書は服飾史家でエッセイストでもある著者が、世紀が変わり時代も変わり、そしてファッションの潮流すら変わりつつあるということを活写するエッセイ集だ。

ただ読んでみると、本文でも紹介されているヴェルナー・ゾンバルト『恋愛と贅沢と資本主義』と鹿島茂『セックス亡国論』が種本のようである。特に、前者はタイトルからして本書への影響の大きさがわかる。

かつての服飾産業の発展の裏に、資本主義とともにエスタブリッシュメントらによって繰り広げたら恋愛という原動力があったことを明かすヴェルナーの本に依拠する本書が描くのは、現代において女性ファッション誌等で盛んに取り沙汰される、そもそも恋愛という目的のための手段であったはずの「カワイイ」「エロイ」といったキーワードが、いつのまにか「男不在」のなか空転し、自己目的化していっているという状況である。女子たちは「カワイイ」を追究すれば追究するほど、彼女らは恋愛から遠ざかっていく。

ここら辺の事情は、ゼロ年代のオタク評論家の本田透の議論と比較すると非常に興味深い。本田は現実の女性に絶望したから三次元恋愛へオタクが退場したのだと叫んだ。しかしこの本を読めば分かる。恋愛から退場したのは男のオタクだけではなかった。自分ではまだ退場していないと思い込んでいたオシャレな女の子たちも、実は恋愛という実がともなっていなかったのだ。
おもしろい! ★★★★★
インパクトのあるタイトルに惹かれて手に取った。 内容は新書サイズに相応しくカタすぎることもなく楽しく面白く、惹き込まれた。 小さな手軽な本だがウスッペラな内容に終わっていないところは流石! モードに対しそれ程関心がなくとも、手に取れば何かが得られ、現代人にとっての小さな”サプリメト”になり得る本だと思った。 おもしろかった!!