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ホモセクシャルの世界史 (文春文庫)

価格: ¥1,000
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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なんで「世界史」? ★☆☆☆☆
「世界史」と題された本にもかかわらず、西欧と現代北米のことしか書いていません。(ディアギレフのところで少しだけロシアについて言及しています。)
他からの引用がとても多く、出典が明らかでいいのですが、単なるウケウリ本という気もしなくはありません。
「アメリカのクローゼット・システム」という章に関して言えば、ただのハリウッド・ゴシップです。
ぎっしり、ずっしり、しっかり、内容濃密な本 ★★★★☆
よくここまで調べ上げたものです。
作者のこのテーマにかける思いが伝わってきます。
読んでいて、「まあこの人もそうだったの」という名前がたくさんでてきて驚きました。

日本の歴史のなかで、同性愛はいわば文化ー衆道ーであり、半モラルという意識がないので、外国人(特にキリスト教徒)に比べ同性愛文化を冷静に分析することができるのかもしれません。海外の人がこういうテーマにとりくんだら、絶対同性愛者だと思われる事でしょう。

「恋人が同性と浮気するのと、異性と浮気するの、どちらが許せない?」と聞いたら、日本人だったら異性と答える人が、外国人だったら圧倒的に同性という人が多いと思います。
日本人の場合「性癖だったら仕方がない」、と引き下がって身をひきますが、外国人の場合「相手の許されざる罪の片鱗を担ぐと事になる、私を裏切った」と相手をののしり、許さないでしょう。そういう点、日本では同性愛に対してかなり寛容だと感じます。

今はカミングアウトする同性愛者も多いですが、弾圧中から今世紀にいたるまで、隠れた文化として社会根付いてきたところを見ると、本人が自覚していなくても同性愛者またはバイセクシャルな人、深層心理の中で同性に惹かれている人は多いでしょうね。

できれば、この本のなかで、何故、同性愛というのがここまで裏文化として根付いていたのかをもっと分析してほしかったように思うのですが。(そうじゃなきゃ女性の立場がないので)
ゲイリーマンのカミングアウト的思考 ★★★★☆
ホモセクシャルの世界史(海野弘著 文芸春秋 2005年)という本を一応読破した!
500ページもある本で実に興味深く、読み応えのあるものだったです。

なんか凄いお腹いっぱいって気分になるよ。

古代から現代まで欧米の有名人たちのゲイ資質?ゲイ行動?を
それはもう博学に書いてあるですよ。

アキレウス、ソクラテス、テンプル騎士団、ダヴィンチ、ミケランジェロ、カラヴァッジオ、ルイ13世、シェイクスピア、バイロン、オスカーワイルド、ランボー、コクトー、クラークゲーブル、ケーリーグラント・・・・

俺は少年のころボーイスカウトに入隊してたのだけどね、
その創始者ベーデンパウエル卿は少年好きで、その延長線上に
ボーイスカウトを作ってた。

ボーイスカウトにあるゲイイメージの発信?を納得!!??

その他、次々と・・

そして20世紀の迫害と虐殺の歴史、1970年ころからのゲイリブ運動と読み応えあります。
いい勉強になりました。

興味深い記述に
「なぜ、男は1対1の友情を避けるか?
ホモと思われたくないから、同性愛を恐れるあまり親友も作れない・・・」

やはり、ヘテロだと思っている人にもそれぞれの割合でゲイ性ってものはあるでしょうから、自分の奥底にあるゲイ性に恐れおののいているみたいです。

著者の博覧強記にもびっくりですが、ゲイに向けられた視線がとても優しいです。
「歴史」ではないのでは? ★☆☆☆☆
「ホモセクシャルの歴史」と言う割には、あまりにも広範囲の時期と地域を羅列するに留まり、全く資料を読み込んだ「歴史」にはなっていません。娯楽にはいいかもしれませんが、研究には全く役に立たないでしょう。
ホモセクシャル列伝 ★★☆☆☆
“英雄列伝”を読む感じで、“ホモセクシャル列伝”を読んでいるようなノリの本。

遥か古代ギリシアから、現代にいたるまで、ホモセクシャルと目されたあらゆる有名人が、次々と列挙されていきます。
英雄アキレウス、アレクサンドロス大王、カエサル、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ…。
誰もが一度は耳にしたことのある超有名人が、ことごとくホモセクシャルだったとは、驚くやら呆れるやら。(笑)

おもしろいのは、古代ではホモセクシャルが、当然のこととして受け入れられていたことです。それが宗教や政治的配慮から、迫害の対象となり、中世ではホモセクシャルであることが罪とされ、虐殺に近い処刑まで行われていたというのは、衝撃的でした。
ただ、残念なことに、この本では、その辺りのことについて、あまり深くまで掘り下げて書かれてはいません。ホモセクシャルが世界史で、どういう扱われ方をしていったのか、だいたいの流れをつかむことはできますが、その原因までこの本から読み取るのは難しいです。
“英雄列伝”を読む感じで、“ホモセクシャル列伝”を読むなら、おもしろい読み物だとは思います。
ですが、歴史の“何故”の部分にこだわり、その原因を究明することに魅力を感じる人にとっては、物足りなさを感じることでしょう。

あと、読んでいて困るのは、アレクサンドロス大王やダ・ヴィンチのように教科書級の超有名人だけでなく、英国史やアメリカ史に暗い読者にとっては、「誰これ?」という人が、続々と登場することです。
筆者にとっては当たり前の有名人でも、こっちにとっては知らない人達ばかりで、しかも同時代にいっせいに出てきて、あれこれ動き回るものだから、読んでいるうちに名前がごっちゃになって、誰がどの人かわからなくなることが多々あります。
研究書ではなく一般向けの本なのだから、もう少し歴史に詳しくない人にも読みやすくできていれば良かったです。