「ばななさんから原稿をもらっていろんなシーン、そのイメージを絵にしてみた」 「いつも強く奈良美智さんの絵をイメージして書きました」
と「あとがき」で称えあう2人によって生まれた本書は、1998年11月から2000年1月まで月刊誌「CUT」に連載された小説の単行本化。 赤い表紙は奈良美智のイラスト集、黄色い表紙が吉本ばななの小説。2冊が空色のボックスに収まった。中島英樹が装丁した布張りの本はビロードの感触が何とも心地よい。ぜひ手にとって確かめて。読んで、見て、触れて、味わう本。(松本肇子)