インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ハードボイルド/ハードラック (幻冬舎文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
Amazon.co.jpで確認
日常の中に潜む明日の不可知性を露わにするもの ★★★☆☆
ハードボイルドとハードラックの2つからなる作品集でどちらも短編です。オススメして貰ったのは、特にハードラックの方なのですが、たしかにハードラックはかなり面白かったです。


「私」の昔の同棲相手でもあり一風変わった女性「千鶴」との記憶を手繰ることになる、1夜の不思議な出来事を描くハードボイルドと、死を確実視されている姉を中心にした家族とその周囲の死を受け入れる過程で浮かび上がる物事を見つめさせるハードラックの2編です。


私は短くとも、非常に力強い作品、ハードラックが気になりました。何時どんな時に何が起こるのか?は誰にも分からないことですし、それでも普通に時間が流れているのですが、そのことに無自覚だからこそ平気なだけであって、考えすぎても何も出来なくなってしまいます。しかし、1度はきちんと考えて結論を出しておかないとキツイような気がします。突然死ではなく(ほぼそうなのですが)、現代の医学の技術で死までの時間をコントロールできてしまうことで生まれた時間を共有するとはどういうことか?を考えさせられました。


ハードボイルドの方は、まさに怪談なんですが、もともと(もちろん1読者である私の勝手な認識ですが)現実味の薄さ、リアルの希薄さ、が特徴なので幻想の割合と現実的なものとの乖離が大きいからこそ、あまりギャップがなく感じてしまいました。会話についてももうひとつリアルさが足りなく感じてしまいました。


日常の中に潜む明日の不可知性を露わにするものに興味がある方にオススメ致します。
眠る、ということ。 ★★★★☆
白河夜船でもつくづく思ったが、ばなな氏は本当に「眠ること」を大切にしている。
今回のハードボイルド/ハードラックも大きく分ければ、「眠り」が主題ではないかと思った。
感情の表現が非常に上手い。本当に淡々と連なる文章の中に、行間に感情を隠すのが上手い。
格好つけたり気障な文章にせず、堂々正攻法で感情を表現している所がとても好感だ。
そしてだからこそ、ダイレクトに心に響き、伝わるのだろう。
良さがあまりよく分かりませんでした。 ★★★☆☆
吉本ばななさんの本をすごく久しぶりに読みました。

『キッチン』以来だと思います。

こんなに地味だったろうか、というのが素直な感想です。



ちょっと読みにくい感じがしました。

活字の意味が頭に入ってこない。プレステのやりすぎだろうか。



「ハードボイルド」

千鶴のセリフ「ハードボイルドに生きてね。どんなことがあろうと、いばっていて」



心中したり、幽霊がでたりするホテル。



アマゾンのレビューの評価は極めて高い。

でも僕は何がそんなにいいのか分からない。

プレステやりつつ読んだのがよくなかったのかな(笑)。



純文学を感じた。=退屈ということ。





「ハードラック」

「私」の姉が植物人間になる。

時間をかけてゆっくり死んでいく。



仲のいい姉妹。優しいお姉ちゃん。

お姉ちゃん大好きな私。



医大生のフィアンセは婚約を解消する。

姉の看病を通して知り合ったフィアンセの兄と私が惹かれあう。





ちょっと泣ける。
不思議と力が湧きました ★★★★★
ハードボイルド、面白かった!
不気味な山道も、不味いうどん屋も、あたかも自分が
迷ってしまったかのように、この本にハマってしまいました。
「死」がキーワードなのですが、暗くなく、ほわんと温かみの
ある本です。
またページをめくってみようと思います。
死でいっぱいなのに ★★★★★
彼女の本は昔から大好きでいろいろ読んではいたけど、この本はまだ読んだことがないなーって言っていたら親友の恭子がプレゼントで送ってくれた。ばななの本はストーリーの組み方が絶品なうえに、ややこしくなく、一気に読めるからこの本もなんとキッチンで夕食を作りながら読むことになったのだけど、瞬きするのも鬱陶しいと思ってしまうほど面白かった!この本は2つの違うストーリーから構成さているのに、共通点があって、それは、この本だけに限らず、彼女の本はいつも死でいっぱいだ、ということ。なのにまったく暗くない。誰かの死から生まれる
力強さ、優しさ、自分はたくましく生きてる!って思わせるエネルギー
があるんですねえ。ハードボイルドももちろん良かったけど、ハードラックはもう、すごかった。私なんてもう泣きながら読みましたよ。
(ちらりと私を見た夫が私の涙を見てギョッとしていました)
読み終えて、『はー。』っていう感じ。明日も頑張ろう、とシンプルに
思えてしまう。そんな本です。お勧め。恭子、ありがとう。