美しい本。
★★★★★
静かに流れるせせらぎのような物語。風景がそのまま心に浮かんでくるような情景描写がいい。主人公のつぐみは下品でわがままで思いっきり口が悪い女の子なのに、こんなに美しい物語に仕上がっているのはなぜだろう。
とてもとても暖かいと感じる
★★★★★
童話のような透明感があります。
遠い昔どこかに置き忘れた心の何かを取り戻してくれる、
場所は違えど、確かにあった目の前の風景を心に呼び戻してくれる、
そんな本です。
TUGUMIという人物を通して読者がそれぞれなりの解釈ができる、
自由度の高さもいいと思います。
TUGUMIのストーリー全体に流れる暖かさもとてもいい。
作者はそうではないとのことですが、とてもとても暖かい
と感じるのは僕だけだろうか?
語り手の「まりあ」の父の語録
「恋っていうのは、気がついた時にはしちゃっているののなんだよ、
いくつになってもね。
しかし、終わりが見えるものと、見えないものにきっぱりとわかれている、
それは自分がいちばんよくわかっているはずのことだ。
見えない場合は、大掛かりになるしるしだね。
うちの今の妻と知り合ったとき、突如未来が無限に感じられるようになった。」
こんなことを真顔で娘に話せる父親になりたい。
今更ですがレビューをば
★★★★★
高校の頃授業え出会ってからばななさんの作品にはお世話になってます。
とにかく、優しくて、透明感があって、想像すると笑顔になれるようなそんな感情を与えてくれるばななさんの世界観はとても好きです。
今回のこのTUGUMI、恭一とつぐみの関係が大好きでした。平凡という言葉が似合い、過去の経緯から物事の奥を見つめることのできる恭一、弱弱しくも強く生きているつぐみ。なんていうか、すぐにでも崩れそうな恋っていうかある種の緊張感がある二人の関係が好きです。イチャイチャしすぎないところがまたいいですね。美しい。
特に大きな悲劇はありません。つぐみの心象に注目してください。
文章はとても読みやすい、スラスラーとリズム良く読めます。
他の方も言っていますが、かなり淡々としていると思います。ただそれがばななさんの良い所でもあります。
物悲しいのだけれど、ただ悲しみを感じるのではなく、いつのまにか『あ、悲しい』といった風にいつものまにか引き込まれる部分が多いです。感情の起伏が緩やかになるような描き方であるためにばななさんの本は、柔らかい感じがするんだと思います。癒し系ですね。
激しい本を読んで少し小休止、たまには癒し系もと思ったら、ばななさんの本を手にとってみてください。
「死」から目を背けない強さ
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主人公のつぐみは我が儘放題で嫌な奴なんだけど、
何故か彼女に魅かれてしまう。
それは、彼女が普通の人より「死」に近い存在で、
僕たちが目を背けてしまうものをしっかりと見つめて生きていて、
その強さに憧れとか尊敬を感じるからだと思う。
賛否両論があるみたいですが、私はこの本の流れるような切ない描写が
心に響いてきました。
TUGUMIかわいい(笑)
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いや〜つぐみちゃん可愛いね〜(笑)何が良いってつぐみちゃんの性格と容姿のギャップがグレイト!!!性格は可愛く言えば、おてんば?容姿は町一番の美女!さらに成績優秀!
美女なんてどこにでもいるもんだけど、こんなにスカッとした美少女いないんじゃないかな?あとやることなすことめちゃめちゃなとこが、なんだか反抗期のときの自分を思い出して親近感が湧きました^^;
そんなつぐみですが実は病気で身体が超超弱い(爆)そんなたくさんの魅力が詰まったTUGUMIをどうかご覧あれ〜絶対面白いと感じるはずです!