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キッチン (角川文庫)

価格: ¥420
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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みずみずしくてやさしい文章です。 ★★★★★
表面的には恋愛の話だと思いますが、よしもとさんが描きたかったのは恋愛ではなく、この小説のしんとした透明な夜の感じとか、雰囲気、空気感だと思います。
読んでいると、この小説に出てくるシーンが、細かいディティールまで描かれて、私の頭の中では完全に映像化しています。それは、温度とか、匂いとか、味がしてきそうなくらい、リアルです。ここまで読者に伝わる表現力は、本当に素晴らしいです。
恋愛の話だとか、この小説から何かを読み取ろうとか思わずに、その世界観にだだ触れたい、くらいの気持ちで読んだ方が良いと、個人的には思います。
高校二年生の夏、初めてこの小説を読んで、今まで味わったことのない透明な気持ちになり、不思議な気分になったのを覚えています。
ひらがなが多く優しく柔らかい文章で読みやすいと思うので、中学生、高校生の方にも是非おススメです!
ぜんぜん面白くなかった。。。 ★☆☆☆☆
元彼が植物や公園が大好きだったから『彼を見つけたければ「緑を探せ」というのは大学の伝説だった』
的な文章があったんですが・・・そんな地味な奴伝説になるわけないし!!と笑ってしまいました。。
なーんにもしなくてもあたし好かれるの・・・一風変わったところが魅力なの・・・っていう主人公に全然感情移入できませんでした。それより早く引越し先探せよと思いました。
胸に響く優しいお話 ★★★★★
本屋さんで立ち読みしていて目がしらが熱くなるほど感動してしまい、購入に至りました。
えり子さんのセリフは奥が深くて、何度も読み返したくなります。
そして、えり子さんを失った雄一の寂しさや孤独や凍りついた感情が
みかげと話すことにより優しくあたたかく溶かされていくようで
その辺りの会話のシーンで涙がこぼれました。

生と死、孤独について描かれた名作だと思います。

食べること そして 生きること。 ★★★★★
このふたつは切っても切り離せない普遍的なつながりのある事柄です。

大切な人を喪った痛みに苛まれながらも。
わたしたちは生きていかなければならない。

キッチンに出てくる人たちは皆優しく、ある意味で脆くて、人間の深い部分を損なっていない人だと思うのですが、 ある種の切なさ…心がしんしんとする感じを終始受けます。
なにかに夢中になり、がむしゃらに突き進む主人公の仕事への情熱が好きです。


そしてムーンライト・シャドウ。 これについては感想は差し控えます。 あまりにも良すぎるから。 わたしみたいな素人がいろいろと書いたら物語の良さが減ってしまうような気がするんです。 敢えてひとつだけ挙げるならば………
ある理由で女装をしてしまう男の子の切なる願い…痛みを必死に乗り越えよう とするように生活する彼の存在があまりにも鮮烈に残ります。

わたしには物語の核となる部分よりも強く残りました。

それほどの深い海のような愛を受けていた彼の彼女が うらやましくなるほどに。

このふたつの物語がわたしは生涯好きであると思います。
研ぎ澄まされた、優しさと明るさと寂しさと ★★★★★
この物語の良いところは、登場人物が少ないところ。
と、言ったら笑われるだろうか。
だけど、自分の周囲であっても、本当に濃密に自分の人生に関わっているヒトは、ほんの数人なんじゃないだろうか。
で、登場人物が少ないこの物語は、そういう意味で、とても研ぎ澄まされている。
研ぎ澄まされたなか、優しさに溢れている。
そこはかとない明るさもある。その一方で、寂しさもある。
内容は軽いから、何度でも読み返せて、その度にいいな、と思わせる。
いつも手元に置いておきたい。