遷都1300年を意識したガイドブックで、特徴は、交通機関や宿泊情報などを大胆にカットし、特にならまちから奈良公園をクローズアップしている点です。
　なにより驚かされるのが、従来のガイドブックとは比べられないほど、写真が美しいこと。お料理のアップ、地元の人たちの笑顔、さまざまなお店と、それはそれは躍動感あふれる美麗な写真ぞろい。「新視点で見る世界遺産」は写真集として通用するほどだし、「アナザー・サイド・オブ・奈良」には、普通のガイドブックにはないディープな情報が満載。
　ただ、とても残念だったのは、ならまちMAPに縮尺のない点。初めての旅行者は距離感がなくて不安なのだから、縮尺は必須だと思います。旅行者が頼りにするコンビニや、類書にはない骨董ショップや古本屋さんまで紹介しているほど親切なのに…… 。また、ならまち中心の構成のため、法隆寺や飛鳥めぐりをメインにしている 方にはあまりお薦めできません。

寺やら、ならまちやら、奈良の南の方の自然やら、ご飯やら、雑貨やら、奈良土産やら、見やすく、いい感じでまとめてあります！

グルメ本が、欲しい方なら、他の雑誌がいいと思います。
ざっくり、奈良の魅力を知りたいなら、ぜひお買い求めください。