全米ナンバーワンに輝いた、ポールらしい優しいメロディが魅力的な佳曲「しあわせの予感」を筆頭に、ロンドンの霧を思わせる落ち着いたトーンの曲が多く、比較的地味な印象の作品ではあるが、それでもポールのキラリと光るメロディ・センスは素晴らしい。なお、ボーナス収録されたシングル曲「夢の旅人」は、イギリスではビートルズの「シー・ラヴズ・ユー」を抜く記録的なヒットとなった。 (木村ユタカ)