役立つ入門書。
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別の方の仰っている通り、本書は実際の数値操作レベルの知識を習得する入門書として非常に優れていると思われる。私自身は非常に勉強になり、役立った。
優れた入門書
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この分野を専攻するものとして、なかなか応用分野の方に薦めるべき共分散構造分析の本が無いと感じていました。
それは、共分散構造分析について解説している既存の本が、大別して以下の2種類に分類されるからです。
(1)ほとんど数式を使わずに説明しているが、言葉だけでの表層の理解しか与えない。
(2)行列や微分などにスペースを多く割き、それを前提知識として要求してから実際の内容に入るという形で説明している。
(1)を読んで、実際に概念的には理解できても、自分のデータには適用できません。(2)は、学習者が手法や考え方の大まかな概略を理解するまえにギブアップさせてしまう危険性が大です。
しかし、この本は式による説明は本質的に必要な部分だけに限定し、しかも式が出てくる部分の多くには図による説明も併記して説明しています。
従って、実際に共分散構造分析を利用しようと思っている方には躊躇せず薦められる非常に優れた本であると思いました。
こういう本が求められていたはず
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ようやく書籍が充実し始めた共分散構造分析だが、
非常に分かりやすい図解形式の本or数式だらけの学問書
のどちらかに分かれていた。いずれにも共通することは、
練習問題を形式通りにやっているうちには出てこないが、
実務で使用する段階になって出てくる様々な疑問に
答えきっていない、という点がある。
実務で使用する者にとっては、
本書の7章だけで十分モトが取れると感じる。