今までに無い大胆な国語辞典
★★★☆☆
噂には聞いていたけど、すごい。
国語辞典としてホントに型破りだと思う。
これだけ電子辞書やネット事典が普及した今、
紙の辞書としてはこういうのがもっと登場して欲しい。
語の概念をあらわすための図やイラストも大胆。
例えば「たとえ・万一・仮に・もし」の類語比較などなんかも
非常にわかりやすくて、
実際に文章表現をするときには役に立つ。
ただ、とにかくゴシック体が目に優しくない。
ホントに冗談じゃなく目がチカチカしてきて頭が痛くなる。
読んで楽しい辞書のように思えるのに、なんでこんなに酷いのか。
正直言って、はやく閉じたいと思ってしまう。
他の単語を引いてみようという気分にまったくなれない。
最後のほうに付いている「漢字部」がこれだけ読みやすい活字なのに
なんで本編はここまで眩暈がするような字の組み方なのか。
内容だけなら★を5つでも6つでも付けたいが
この酷い活字のためにマイナス2で★3つとする。
どうにかしてほしい。
ALL IN ONE をねらったユニークな辞書
★★★★☆
面白い辞書。抽象語を「囲み」あるいは「見開き」で解説したり、ワークブックを付していたり、漢和辞典の機能を持たせていたりと、工夫を凝らしたお薦めの一品。中高生を主な対象としているものと推測する。特に、接続詞の用法や文末表現例を取り上げた「機能語部・敬語表現部」はユニークで、中高生を意識しているのであろう。
辞書は語句の意味を調べるときにのみ用いているが(それが一般的な用法であろう)、この辞書に限っていえば、読み物として読んでみてもなかなか面白い。ただ、裏を返せば、辞書本来の語彙の解説が淡白で物足りないということになろう。語彙の解説にボリュームがあれば、とてもでないが読む気にはならないからである。ともあれ、これだけの機能を持たせようとすれば、これは仕方のないことだろう。
この一冊で事足りるとは思えないが、そこは他にこれはという辞書を別に一冊備えておけばよい。この辞書は読み物のような感覚で、また、他の辞書の補足として、私は用いている。
楽しい辞書
★★★★★
辞書には特徴がある事に、今になって気づきました。現在は、PCが主流であるものの、アナログの大事さもあると思い、探した結果、この辞書を探し出せました。学校の先生も使用している様ですので、おすすめです。
読んで学ぶ辞典
★★★★☆
多くの辞典は言葉の意味を掲載するにとどまっています。
この辞典は、もう少し突っ込んだところまで入り、
言葉を多く読ませて学ぶことに重点が置かれています。
故に、「漢字部」「機能部・敬語表現部」という
より深く学ぶためのページまで設けてあります。
ひとつ難を言うと、2色刷りの赤色が鮮やか過ぎて
視界がうるさくなるところでしょうか。
もっと落ち着いた赤色だったら、使う人に優しいのにね。
この特装版にはワークブックが付属します。
130ページ弱の簡易な問題集です。
読み分け、熟語、反対語、慣用句、敬語など
ヒントを交えながら出題されています。
ポテンシャルの高い優れた辞典だと思います。
完璧な辞典を探すのは、なかなか難しいと思います。
自分が日常的によく使う言葉に強い辞典をもって、
足りないところは他の辞典で補填するというのが妥当でしょう。
他に類のない国語辞典
★★★★☆
◆コラムやチャート、図などが多い。それぞれかなり詳しいので、読み物として楽しめて、知識や言語感覚も身につく。
◆カタカナ語や時事的な言葉が豊富である。
◆別冊で、問題集のようなものがついている。
◆文字がゴシック体で太いため、全体的に余白が少なく感じられる。(やや見にくく感じる)
◆助詞や助動詞は別に巻末に収録されている。(個人的に使いにくく感じる)
◆語釈は無駄がなくシンプル。
学生が小論文を書くときなどには、大変重宝するであろうと考える。社会人が常備する国語辞典としては「新明解国語辞典」や「岩波国語辞典」などをお勧めする。