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バブルは別の顔をしてやってくる(日経プレミアシリーズ)

価格: ¥893
カテゴリ: 新書
ブランド: 日本経済新聞出版社
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バブル再来は避けられない ★★★★☆
あんなに皆が金融危機で痛い思いをしたにもかかわらず、早くも忘れ始めているようだ。事実原油価格はボトムから数倍となっている。いずれバブルは再来するのだ、、、、、、、別の形で。
本書は、今般の金融危機前後の状況を概観した上で、今後予測されるバブルがいかなる形で現れるかを大胆に予測している。
平易でわかりやすい内容。FXやミセスワタナベ現象なども登場してくるので、一般の方にも関心をもってお読み頂けるのではないか?
世界はまた、ユーフォリアとデジャヴに陥るのか…? ★★★★☆

 まず、「バブル(bubbles)」とは、教科書的には資産の「ファンダメンタルな価格と現実の価格の差」(齊藤誠『新しいマクロ経済学』)であり、「資産の市場価格がそのファンダメンタル価値から乖離する状態が一定期間持続するとみられる事態」を一般に「バブルの発生」と呼ぶ(池尾和人『現代の金融入門』)。人類史上初といえる「バブル」は、1634年から36年にかけてオランダで発生した。この投機ブームの主役は、コンスタンチノープル(イスタンブール)の金持ちの庭で発見された新種の珍しい花、チューリップであった。

 この事例は、後世「チューリップ・バブル」などと語り継がれているが、では、2008年9月15日に破綻した投資銀行のリーマン・ブラザーズ等に象徴される金融(証券化)バブルの主役は…というと、勿論、チューリップのような「愛らしい花」ではない。それは債務担保証券(CDO)などに代表される「証券化商品」であった。「証券化とは、キャッシュフローを生み出す資産に値段を付けて転売する金融技術のこと」であり、現代の“錬金術師”たちは、その金融技術の「複雑さ」を「魔法」のように信じ込ませたのである(本書)。

 このことは、中島誠之助さんの「ニセモノ師たち」を彷彿とさせよう。そう、中島さんも「骨董の世界は、『生産性のない社会』」と語っているけれど、〈過剰流動性〉を槓桿としている昨今の「金融の世界」も同様だ。それはともかく、「証券化バブルの崩壊で破綻したのは、証券化市場という金融市場の一分野に過ぎない」し、「マネーを動かす基本構造は健在」だ(同)。著者も述べるように「バブルは繰り返しやってくる」、それも「別の顔」をして…。そして、それは「環境分野」にやってくるのではないか、というのが著者の推断だ。

経済は単純じゃない.... ★★★★☆
日銀が紙幣を刷って、国債買ってばらまけば、デフレ解消、雇用と所得回復という、面妖なリフレ本と併せて読むことオススメします。デフレの解消には長期期待と有効需要が必要。クールヘッド&ウォームハートな視点は経済が単純でないことを教えてくれます。もう少し、主張がクリアだとなお良いですが、良書です。
世界が金融・経済でつながってしまった今政府にはなにができるのか ★★★★☆
世界が経済面でつながってしまったといっていい現代において危機の下にある政府は何をなしうるのか。エコノミストの役割はそれを示すことではなかろうか。この本はそうした期待に応えようとして書かれたにちがいない。
バブルは何度も起きるから、その警戒を怠るなと読めた。今、類書は新書の範囲だけでもかなりの数に上る。著者の得意とする分野が異なるので細部では独自性をもって書かれているが、大筋においてはあまり違わないようにみえる。

「100年に一度の危機」とはグリーンスパンの言葉であるが、これを使いすぎた日本の政治家への批判はあたっている。麻生さんも民主党も似たようなものであるとの指摘にも賛成したい。