ファンタジー世界を舞台に、聖剣ラングリッサーを巡る戦いを描いたシミュレーションRPG。セガサターンで発売されていた同名シリーズからのカップリング移植。『IV』は領主ギザロフに重税を課せられた主人公ランディウスたちが決起するところから始まり、『V』はそのギザロフに作られた主人公シグマ、ラムダたちが目覚めるところから物語がスタートする。主人公はそれぞれ違うが、同じ世界を舞台に視点を変えた物語を楽しむことができるカップリングになっている。

   システムまわりや画面描写は『V』のものに統一されており、作品ごとに戸惑うことなくプレイできる。物語的に『V』は『I』から続くシリーズの完結編という形になっているが、ゲーム自体がしっかり作り込まれているのでシリーズ未経験でも十分楽しめる内容だ。（片井 美樹雄）