アメリカの精神科医エリック・バーンが提唱した
一種の性格理論である交流分析では、
「人生脚本」という考え方がその中心を占めている。
その考え方は、生後まもなくの養育者とのふれあいのあり方と、
その後の人生の早期体験がもとになって
ひとりひとりの人生の青写真が出来上がり
これが人の一生を左右する原動力の一つになる、というものである。
本書はこのような人生脚本がどうしてできるのか
多くの事例が採り上げられ、分析されている。
特に後半のマリリン・モンロー(敗者としての人生脚本)や
勝海舟(勝者としての人生脚本)の分析は
これだけでも読むに値する珠玉の分析である。