共同作業、議論をする際の人と人の相性と言ったことについて
の考察に関心があった。
治療という側面の記述が多いと感じたが、ラケット感情、感情
記憶などの概念は大変役に立つように思った。
交流分析とはアメリカの精神科医エリック・バーンにより
提唱された性格理論及びそれに基づく治療体系であり、
ゲシュタルト療法とはパールズによって提唱された
統合的・実存主義的な心理療法であり、
両者とも人間学的心理学派というカテゴリーに属している。
本書では交流分析・ゲシュタルト療法の各分析・項目が、
実際に著者が行った療法の症例とともに紹介されている。
心理療法を学ぶ初心者が、かくも鮮やかに
ワークを進めることができるとは思えず、
マニュアルとして使うには無理があると思われるが、
現場に永く携わってきた経験をを
素直に手本としたい必携の書である。
カウンセラーの方へ。
チェアワークやインナーチャイルド、TAやゲシュタルト療法の実際が
最初から最後まで台詞付きで載っている教科書というのはなかなかありませんが、
これはとても分かりやすく書いてありますので、参考になるし、
今日のカウンセリングからすぐ真似できます。おすすめです。