特に、現在の若い世代が、日本語統治を受けた祖父母について、過去の歴史や、台湾の政治、
そして台湾の未来について語っているところは大変興味深かったです。
いろいろな言語、いろいろな立場が存在する台湾について、一通りの見方はできません。
この本のように、実際に見て、体験した事実を一つ一つ重ねていくことが大切なのではないかと感じました。
植民地政策にいいも悪いもないと思いますが、日本語を強制的に学ばされたことが、民族間の共通語となり、近代化に結びついた面があるということ、日本の敗戦後の国民党の政策との対比など、日本に対する微妙な感情になっているのだという。
第二次世界大戦後、独立したアフリカの国々が旧宗主国の言語を公用語として使っていること、なぜ日本を占領したアメリカがなぜ英語を強制しなかったのかなどこの本を読んだあと考えました。