聞き書 神奈川の食事 (日本の食生活全集)
価格: ¥2,900
ハイカラと古式が対照をなす、みなと横浜と古都鎌倉。 背後にどっしりと座す相模野。 そこに生きる女たちの心意気を伝える「神奈川の食事」をお届けします。 内容的には、みなと横浜と古都鎌倉の食ー舶来文化と触れ合う街に和洋中の食があふれる」・「川崎近郊農村の食ー多摩川べりにたわわに実る梨と桃」・「三浦半島の食ー大根畑の丘の下、海に繰り出す伊勢えび網やさば釣りの船」・「相模原台地の食ー麦の穂打ちとお蚕上げを終えて盛大にふるまう酒まんじゅう」・「相模川流域の食ー米づくりを中心に暦がまわる田場所の暮し」・「足柄山間の食ー箒沢五木を産する山の、猟の獲物で酒くみかわす」・「小田原<片浦>海岸の食ー開いた山に輝くみかん、寒の海にはぶりの群れ」・「津久井山村の食ー甲州裏街道の蚕の里は毎日煮込みうどんの湯気が立つ」に分かれる。 それぞれにⅠ四季の食生活・Ⅱ基本食の加工と料理・Ⅲ季節素材の利用法を記す。 本書総論に相当する「神奈川の食とその背景」及び「神奈川の食資料」を巻末に置く。 *この本は大正の終わりから昭和のはじめころの神奈川の食生活を再現したものです。(「本書の表現と読み方について」より)