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ゲット・ビハインド・ミー・サタン

価格: ¥1,085
カテゴリ: CD
ブランド: V2レコーズジャパン/コロムビアミュージックエンタテインメント
Amazon.co.jpで確認
5枚目となる『Get Behind Me Satan』は、現在の極めてユニークなガレージ・ロック・スターによるもっとも風変わりで、もっとも肩の力を抜いた作品だ。これはホワイト・ストライプスの最高傑作でもあり、『Exile on Main Street』(邦題『メイン・ストリートのならず者』)的なごたまぜ作品で、細部より全体を通して評価したいアルバムだ。現在のマーケットではシングルと曲のダウンロードの占める割合が伸びているが、アルバムがいかにエキサイティングかを思い出させてくれる。特に、次にどんな曲が飛びだすか予想もつかないところがいい。このアルバムでは、かき鳴らされるギターは影を潜め、連打されるピアノがメインになっている。ほとんどの曲は、最初はラフなミックスに聞こえるだろう。ほぼすべての曲に特別な大音量となる箇所がある。「The Nurse」のギター・ソロ、「My Doorbell」のドラム、「Blue Orchid」のすべてがそうだ。しかし、数回聞くと、このユニットはスタジオを道具として使っているだけではなく、製作プロセスのからくりをリスナーに明らかにしていることが、はっきりと伝わってくる。中には駄作もある。意味のない音を集めただけの「Instinct Blues」は長すぎ、「The Nurse」には本物のコーラスがあれば完璧になったはずだ。「Passive Manipulation」はメグが妻か姉かという騒動についての曲で、CDジャケットのアートワークでは、なるほどジャックとメグが後ろ指を差し合っている。アルバム・タイトルは聖書のどの部分を差しているのだろう(マタイ、マルコ、それともルカか)。だが、こうした欠点があっても、このアルバムが奇妙なほど幅広いジャンルを取り入れ、同時に、遠回しにジャンルなどというものに毒づいている事実を変えることはない。「Blue Orchid」はロック・キッズでもダンスフロアでどれだけ踊れるかを示した"ロック・ディスコ"風なタイトな曲。一方、「My Doorbell」での音はまるでジャクソン・ファイブのようであり、「Forever for Her」はジャックが書いた中で、最高のバラード。マリンバがドライブ感を与えている事実に、さらに感心させられる。