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パンツが見える。―羞恥心の現代史 (朝日選書)

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日新聞社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:井上章一/著 出版社名:朝日新聞出版 シリーズ名:朝日選書 700 発行年月:2002年05月 関連キーワード:パンツ ガ ミエル シユウチシン ノ ゲンダイシ アサヒ センシヨ 700 ぱんつ が みえる しゆうちしん の げんだいし あさひ せんしよ 700、 アサヒシンブンシユツパン 0042 あさひしんぶんしゆつぱん 0042、 アサヒシンブンシユツパン 0042 あさひしんぶんしゆつぱん 0042 パンツが見える。それを喜ぶのは男性で、見られて恥じらうのは女性。でも、つい50年ほど昔まで、たかがパンツごときでときめく男はいなかった。なぜなら、和服の女性はパンツを穿いていなかったから、ふとしたはずみでチラリと見えてしまうのは、パンツなんかじゃなかった…。「陰部を見られても、場合によっては仕方ない」、それが戦前の女性の感覚だったはず。だから、多くの女店員が裾の乱れを恥じて墜落死したという「白木屋ズロース伝説」は
俗説に気を付けろ:これも一つの「空想から科学へ」 ★★★★★
 「もし女性がパンツをはいていたら、白木屋の火災の犠牲者は出なかった筈」、「白木屋の火事はパンツ着用の契機」…1960年代生まれの私でさえ信じて疑わなかった「通説」。背景には1922年生まれの伯母が小学生の頃は着物の下にパンツをはかなかったこと、1924年生まれの父がこれを「信じられない」と話したこと。朧気に「この辺が服装激変の世代」
と思っていたことがある。
 ところが、冷静に事実を積み上げてそんな俗説を覆したのが本書である。
たかが、されどパンツ。何も大上段に裁判員制度を持ち出そうとは思わないが、事実の欠片を繋ぎ合わせるのにセンスは求められても、無意識の思い込みのもたらすバイアスを意識して常に空想にはブレーキを、まずは客観的事実を並べて科学を…ものの捉え方・考え方を改めて考えさせられ、唸った。

 刊行から8年を経過した今では盗撮も日常茶飯事となったのか、ベタ記事ばかりを目にするが、この間の「被写体」の服装の変化や盗撮者の犯行の背景を追跡して頂ければと思う。続編を期待している。
もう1点知りたいことが ★★★★☆
私も小さい頃広島の街に住んでいて、田舎から出てきた農家のバアサン2人が角の家の塀に
向かって尻を端折り、前かがみになって立ちションし、済むとまっすぐに歩いて行ったのを
何度か目撃した。昭和32年のことである。
 しかし、この本で触れていない重要なことがある。パンツをはいていないときに
「月のモノ」はどのように始末していたのであろうか。
アンネの宣伝は お待たせしました。。。とかのキャッチフレーズであったように記憶
するが、あれはパンツあってのものであろう。
ぜひともそれが無い時代の始末方を伝授して頂きたい。
一読の価値あり ★★★★★
本のタイトルは何やら昨今のスカートの中を盗撮云々みたいですが、天下の朝日新聞社が発行し、著者もれっきとした文化人という読み応えのある本です。例の「白木屋デパート火災」の時の女性店員落下事故の検証から始まって、実に参考になります。ただ老婆心から申し上げれば、ファミレスなんかでタイトルが見えるようにテーブルに置いたりはしない方が良いかと。
タイトルとは裏腹に堅実な風俗史 ★★★★★
まず、あの有名な白木屋ズロース伝説が全くの出鱈目であるという出だしに驚き。
洋装が導入されるまで日本の女性はほとんど下着らしい下着を着けていなかったことや女性もたち小便をしていた時代があったと言うことは知識として知っていた。しかし、そんな時代はほんの数十年であったことにも驚き。

また、隠されるからこそ羞恥心を感じるという過程も面白い。開けっぴろげな時代には陰部に過大な関心を持つことはない。ズロースと呼ばれていた時代、隠すものでなかった下着にも隠微な魅力は存在しなかった。隠される陰部、そして陰部を隠す下着。隠されたものへの興味と隠されるものへの羞恥心。下着の呼称がズロースからパンティへと移り変わるとともに隠すべき存在へと転化していく過程は純粋に興味深い事例である。さらに近年下着が見せるものになるにつれかえって見ても楽しくないものになってしまっている時代、この著者の解き明かした羞恥心の行く先はどこになったのだろうか。


著者はこの本で自分の一人前の風俗史家と自負をもてるようになったとのこと。
パンツを巡る羞恥心の歴史を同時代の新聞雑誌の記事から小説の記述に至るまで広く漁り、これまでの常識を覆すようなパンツを巡る近代史を描き出した著者の労力と筆力には感服である。現在の知識や見識から過去を測るのではなく、同時代の人々の目を意識した著作は学者としての力量の確かさを余すところなく示している。
さらに興味本位、生涯一好事家という意気込みがこの著作を支えている。対象に対する愛情のなせる技である。対象が対象だけに開き直りとも言えなくもないが、これくらいの度胸が学者にも必要と言うことだろう。
ちょっと尾篭なテーマに真剣にとりくんだ力作! ★★★★☆
この本のテーマは「日本における女性のパンツの歴史」である。
この本で真っ先にガセだと言及した「白木屋事件」私もあれが女性がパンツをはくようになったきっかけとなったとずっと思っていたし、又そう教えられてきたのに、それが実は真実ではなかったというのは興味深い。
パンツ(ズロース)が最初は貞操帯として、後からは様々な含みをもち女性に浸透していったというのはおもしろい。
又、女性のみならず男性の感覚も変化していった過程などをこのように「俗」なテーマでありながら真面目に取り組んでいるところが非常におもしろい。
様々な意味で為になり非常に面白い研究である。
今は又女性が下着が見えることを恥じない文化になりつつある。もしくは見せパンをはいている女性も多い。
今まさに「下着をめぐる女性の感覚変遷期」なのかもしれない。