時代に流されない内容が良い
★★★★★
情報モラルに関する本は多いが,時代に流されない内容が良い.情報の信憑性を判断すること,ネット上でのコミュニケーションには相手を思いやる心の必要性など,情報社会で必要なモラルに関して書かれている.ネットがらみの自殺に関しても言及されているが,ネット上での思いやりがなさ過ぎるためにネット自殺が増えているのだと思う.この本を読んだ人ならば,ネット上で相手を傷つけることもないだろうし,炎上することもないだろう.2ちゃんねるなどを見ていると,今の若者が情報モラルをどこかで学んでいるとはとても思えない.高校の情報の授業に関しても触れられているが,この本に書かれているようなことを,高校は,今の高校生にきちんと教えているのだろうか.情報の時間を「読み替え」などといって,受験に必要な教科を教えるより,情報モラルをきちんと教えた方が,生徒のためになるはずだ.