何でベストセラーなのかわかりません
★★★☆☆
確かに映画を見ているようです。しかし雑で、原文が悪いのか訳の問題か、特に会話の部分に違和感があります。二度は読みません。図書館で借りて正解でした(買ったら損)。ヴァチカン銀行のスキャンダルに関しては、同じ新潮文庫の1985年刊ラリー・ガーウィン著「誰が頭取を殺したか」のほうが面白いです。
申し訳ないが、楽しめん。
★★★☆☆
背景となっている法王を巡る物語など、裏史実は実に面白そうなんだが、
それらに巻き込まれる、主人公サラの方の話が、小説として、なんとも酷い稚拙さで
(と私には思われた)ついに楽しめなかった。
なんだか首を捻らざるを得ない場面が多いんですよ。
たとえば、大英博物館で拉致される件(くだり)なんか、守衛とか、博士とか
ボカボカ殺すんだけど、なんら殺す必然を感じないし、殺すなら裏切り者からだろう、
と、つい、つ込んでしまった。
92頁以降、物語が動き始め、俄然面白くなる
★★★★☆
同じヴァチカン物である『天使と悪魔』に比べ、ジェット・ローラー・コースター度では劣るが、謎に満ちた史実(法王ヨハネ・パウロ一世の死、ファティマ第三の預言、アルド・モーロ伊元首相の誘拐殺人など)を背景としているだけに、内容の重厚さあるいは陰惨さでは同作を上回るように思う。まずは読み応え有り。
「なお、事件後にジュリオ・アンドレオッティによる暗殺事件への関与を暴こうとした雑誌編集者でフリーメイソンのロッジP2のメンバーのミーノ・ ペコレッリの殺害を、アンドレオッティ自らが知り合いのマフィアに依頼したとして、2002年11月に一度は殺人罪で懲役24年の有罪判決を受けたものの、翌年の10月には逆転無罪の判決が出た」(Wikipedia「アルド・モーロ」の稿より)。
ストーリー的にやや荒っぽさが目立つほか、人物造型が全体的に今一つ類型的な観もあるが、これから読む下巻に期待。
法王庁の暗闇
★★★☆☆
1978年のアルド・モロの誘拐、殺害やアンドレオッティ伊首相のマフィアとの関連など当時の新聞で断片的に報道されていたが法王パウロ一世の怪死との関連は知らなかった。
既成宗教の腐敗と言ってしまえばそれまでだが、セクハラ、同性愛の特殊な世界の他に膨大な資産に犯罪組織が絡んでいることは充分に想像できる。
小説としては稚拙だが、当時の新聞報道などを想起しながら読めば、ノンフィクション的に参考になる。
大日本相撲協会事件よりずっと兄貴格の暗闇物語。どうも事実らしいから,神も仏もない話。
天使と悪魔を...
★★★★☆
わずか33日間しか在位しなかった、ヨハネ・パウロT世の死の謎が、30年後、とある女性記者の手に託された...
設定はすごく面白いのですが、訳のせいなのか、すごく淡々としている箇所があって、いまいち盛り上がりに欠けました。なので☆4つ。
天使と悪魔を薄めたような感じで、さらにページ数も少ないので気軽に楽しめますよ。