バッハは重苦しくてイヤだ。という方、とりあえずこの本の付属ＣＤを聞いてみてください。
これを聞いても好きになれそうにない、と言うときは、相性が悪いのかも。それなら無理して聴くことは無いのですが、もし食わず嫌いでいるだけだったとしたら勿体無いとは思いませんか？荘厳なオルガン曲からセブンイレブンのおでんＣＭ曲（←付属ＣＤに収録されてます笑）まで操る、偉大なバッハ先生のファンが一人でも増えることを祈ります。

１)　著者の２５曲の選考基準の骨太方針が欲しかった。
２)管弦組曲をＧ線上のアリアでくくっておられますが、１−４番全般については、ふれていないが、その理由も簡単に付記して欲しかった。これは他の選曲についても同様です。簡潔でいいのですがーーー。
３)ＣＤを製作添付されたのは、ありがたいのですが、２５曲の各直前に日本語、ドイツ語、英語のタイトルを入れてもらえれば、この叢書の趣旨にかなうのではないでしょうか？　これが素人の私には一番の注文です。

選曲悪くはない。バッハはいい。ﾌｪｰﾄﾞｱｳﾄ有｡

バッハについて書かれた本というと難しく分厚いものが多く初心者には何が書かれてあるのかがよくわからないものがほとんどで分かりやすさや易しさを求めるとすれば子どもの読む伝記になってしまいます。

この本は難しいことがダラダラと書かれているのではなく曲の説明が分かりやすく書かれているうえにその時々の時代背景なども記されており初心者にはぴったりの本です。このような本は今までにはなかったと思います。バッハを聴いてみたい、知りたいという人はこの本から入るのがいいかと思います。

また曲の説明に併せてＣＤを聴けばさらに興味が涌いてくることでしょう。