収録曲がリストアップされていないのでここに挙げておく。

R.Schumann
　1. Widmung Op.25-1(献呈)
　2. Fruehlingsnacht Op.39-12(春の夜)
L.van Beethoven
　3. Mignon Op.75-1(ミニヨン)
　4. Adelaide Op.46(アデライーデ)
　5. An die ferne Geliebte Op.98(遙かなる恋人に寄す)
F.Chopin
　6. Sechs polnische Lieder(6つのポーランド歌曲)
　　Maedchens Wunsch(乙女の願い)
　　Fruehling(春)
　　Das Ringlein(指輪)
　　Bacchanal(バッカナール)
　　Meine Freuden(わが喜び)
　　Die Heimkehr(帰郷)
E.Lassen
　7. Loese, Himmel, meine Seele(天よ、わが魂を解放してください)
F.Liszt
　8. Die Loreley(ローレライ)
F.Mendelssohn
　9. Auf Fluegeln des Gesanges Op.34-2(歌の翼に)
　10. Fruehlingslied Op.47-3(春の歌)

同社から｢リストシューベルトの歌による13のピアノ小品集｣というものが出版されている。リストのトランスクリプションに興味があるのならそちらもお勧めする。

シューマン、ショパン、メンデルスゾーンの歌曲をリストがピアノ独奏用に編曲したものです。ショパンの曲は実際に歌手が歌うよりも、この楽譜に収録された編曲版で演奏される機会の方が多いと思います（曲調はマズルカです）。この本に収録された曲は難易度的にはツェルニー４０番終了程度で弾ける曲が多く、リスト編曲作品としては演奏容易な方だと思います。
なおシューベルト歌曲に基づく編曲集も、やはり市田先生の編集で全音から出版されておいます。難易度的にはシューベルトの方が上で、曲目にもよりますがチェルニー５０番終了程度の実力が必要です。リストの歌曲編曲集としては、シューベルト集とこの本の２冊で有名曲を網羅できます。いずれも持っていて損のない楽譜だと思います。