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最後の息子 (文春文庫)

価格: ¥616
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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ちょっとおもっくるしい雰囲気 ★★★★☆
短編が3本。
表題作は、吉田修一さんが描く、どんよりした雰囲気のお話。
うっとしい感情の心理描写がうまい。
このちょっとおもっくるしい雰囲気好きです。

他2編は比較的ストレートな青春モノ。
このような話も書けるのかー
特に「Water」が良かった。感動しました。
はじめての吉田修一 ★★★☆☆
最後の息子 破片 Water
三篇の作品が収められている
三篇ともかなりテイストの異なった作品だなというのが
第一印象だ。
「最後の息子」
ビデオ映像を通して語りかけてる部分が斬新であり
最初入り込めなかった部分でもある。おかまとの生活、実家での様子
昔の恋人との再会。
たゆたう主人公の生活、長くはは続かないであろう一つの季節を描いている。
「破片」
父親と息子二人、弟は地元に残り家業を手伝い後継者となって行くのだろう。
兄は東京でフリーターのような生活をし女と生活している。
二人の母親は亡くなっており、そのことが二人の兄弟に特に弟の人生に深く
影を落としており、女性に対する偏執的な行動を引き起こしてしまう。
「Water」
まっとうな高校の水泳部を描いた、青春小説おまけにラストは爽やか。
こんな作品が収められてるとは、ちょっと意外だった。
しかしながらこの作品の中でも息子亡くした母親が登場してくる。
初めてこの作家の作品を呼んでみたけど、いまひとつまだ理解してないとういうか
なんと言ったら良いのかよくわからない部分がある。まあこれから幾つか他の作品
も読んでみれば何かわかってくるかもしれないな。
今回読んだ三作品に関しては母親に関する部分で、何か共通する部分があるのかもしれない
なんて思ってもみたりした。

受け入れてもらえない者と受け入れなければならない者 ★★★★☆
「最後の息子」「破片」「Water」を収録した短篇集です。受け入れてもらえない者と、受け入れなければならない者とが、それぞれ持つ苦しみ。苦しみの矛先は、一体どこへ向いているのでしょうか。


「何かを始めるときの自分が、一番臆病で、そして一番勇敢だ」
うーん、歯ごたえが・・ ★★☆☆☆
固定された生活が地道に積み上がる。大きな変革はない。
大きく日常から逸脱する気もない登場人物たち。
思わせぶりなコンポーネントが転がされる割には
中途半端にしか拾い上げられないので、すかっとした爽快感はない。

古い言い方をするならデカダンな中性小説。
ビネツ状態のような日常のタレ流しが、妙にこじゃれた、
小難しいレトリックと言い回しで遊ばれる感じ。

川上未映子や斎藤美奈子の文章が、きれっきれのシゲキに満ちた灼熱のステーキなら、
この小説はぐたぐた煮詰められた、味付けのないおじやでは・・
というのが、あたしの正直な感想。
これが原点だと言えるのでは?? ★★★★☆
著者の作品を色々読みながら、エッセンスの凝縮の仕方やキャラクター設定など他の作品よりも感度が高く、今尚この作品は秀逸だと思う。