廃墟じゃない!生き生きとした島民の姿。
★★★★★
今や高度経済成長の遺物として扱われる端島ですが、そのエネルギッシュな生活を辿ることが出来る貴重な写真集です。
島独特の風景の中に見えるのはどこにでもあった昭和40年代の生活でした。
炭鉱の影の部分にはあまり触れず、明るく生き生きとした逞しい人々の姿を写しています。
廃墟でしか端島を知らない人には是非見て欲しい一冊です。
軍艦島海上産業都市に住む 見ました。
★★★★☆
数年前に 軍艦島の海上廃都を知り、いろいろな本を探し軍艦島の廃墟を見て、すごいところだと興奮しているうちに当時の生活風景を覗いてみたくなりました。そんなときにこの本をみつけて購入しました。当時としては かなりの生活水準の高さや大変さ 自分なりに納得できるものでした。みなさんも軍艦島に興味をもったらこの本いいですよ!
建築面からのアカデミックな香りが漂う
★★★★☆
軍艦島こと端島に魅せられて、
10年を越える実測調査を行った
東京電機大学建築学科教授が
文章を書いているビジュアルブック。
そのため単なる写真集に比べると
建築面からのアカデミックな香りが漂う。
私も我が国初の鉄筋コンクリート造近代アパートは
有名な同潤会アパートだと思っていたが
端島の三○号棟が10年も先行している、
と書いてあり驚いた。
是非とも訪れてみたいと考えているが
ツアー会社のHPを見る限り、上陸は出来るものの
その殆どの場所には足を踏み入れられない模様で、
その点は残念である。
おすすめです
★★★★☆
「軍艦島」という島があったということは聞き知っていましたが、
その程度の知識で「端島」という名すら知りませんでした。
その後、実際に住んでいた知り合いの方から当時の状況や生活の話を聞き
今までの「廃虚」のイメージから確かに人が生活し、島と「生きていた」
という面に興味を持ち購入しました。
住んでいたわけでもなく、世代も違いますが、どこか古き良き時代、
郷愁を覚える好著です。
それだけに、今の廃虚写真を見るとその対比に何とも言えない哀しさ
を覚えます。
緑なき造られた島は、ひとつの家族。
★★★★★
新品を見つけたのですぐに取り寄せれば、なんと復刊本であった。既に絶版になっていただけに復刊の祈りが届いて何よりうれしい。昭和35年、この小さな島には5300人の炭鉱家族が肩寄せ合い住んでいた。しかし昭和49年1月に閉山するとわずか4ヵ月後には無人島になる。縦480m横160mの造られた島には学校から病院から映画館から果ては神社に至るまで、生活に必要なものは全て揃っていた。大正時代に既に鉄筋コンクリートの高層アパートが出来ていた。この超過密海上都市に住む人々の生活の記録を豊富な写真・資料で解明していく。