Tres Cosas
価格: ¥5,905
ライトで、風通しがよく、趣があるフアナ・モリーナの『Tres Cosas』は直ちに和み、魅惑される音速の旅だ。楽器編成は少ないが効果的。「Uh」はアコースティック・ギターとエレクトロニカのループと共に滑るように演奏され、彼女の柔らかなヴォーカルと溶けあって、強力な音景を生みだす。このアルゼンチンのシンガー/ソングラターはアルバム・タイトル曲でフォークとエレクトロニカのリズムの火をつけている。スペイン語がわからなくても、問題はない。だが、スペイン語がわかる場合でも、歌詞がここでは中心になっていない。このエレクトロニカ・ミュージックの13曲はダンスを意識していると言うよりも、内省し、リラックスすることが主眼だ。彼女のソフトでなかば話すような、なかば鼻にかかるようなヴォーカルと、音速のアンビエンス。モリーナはフォーク・シンガーのスザンヌ・ヴェガとイエスのジョン・アンダーソンを混ぜたらこうなりそうな音を響かせる。(Ramiro Burr, Amazon.com)