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イン・サーチ・オブ...

価格: ¥2,000
カテゴリ: CD
ブランド: EMIミュージック・ジャパン
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   本作は、手の込んだ内輪受けのジョークみたいだ。でなければ、郊外のスケボー小僧という身分からR&B界の重要人物にのし上がって以来、ネプチューンズが経験してきた狂騒を記録しようとする不出来なチャレンジといったところ。どうやら本作でめざしているのは、レニー・クラヴィッツとフェイス・ノー・モアとの出会いを表現したかのような実験的な、成功した暁にはすばらしい音楽となりそうなサウンドだ。だが、ガレージバンドのようなアレンジと、あらかじめプログラムされた似たり寄ったりのヒップホップの基本ビートとを優先することで、ネプチューンズ独自のスタイルは意識的に薄められている。

   これまでのキャリアで刺激的なサウンドを作り上げてきたにもかかわらず、Jay-Z の「I Just Wanna Love U」で聴けるファレルのヴォーカルはアルバム全体を引っ張るには力不足だ。けれども、N.E.R.D.の選んだテーマ――ドラッグの持ち込み、ストリッパーの同伴、クラブでの偽りの情事、どいつもこいつもくだらない奴ばかりだという気持ち、などなど――は、ポップスターたちやその地位にあこがれているなら興味を引かれるかも。それにジャミロクワイ風の「Things Are Getting Better」と本作でもっともエキサイティングなトラック「Rock Star」は、見事にそのスタイルを深化させている。だが惜しいことに「Rock Star」は、ビースティ・ボーイズの傑作「So What'cha Want」にあまりに似すぎていてインパクトが弱い。ネプチューンズは世界的なスーパースターとして経験を積んできたかもしれないが、お馬鹿(nerds)なところはあいかわらずだ。(Rebecca Levine, Amazon.com)