ゲームは未プレイ
★★★☆☆
ハードカバーでずしっとして、割と豪華な造りの本です。
本のサイズは、他社の資料や雑誌よりも小さめ。
世界観を文章で説明したものや、開発者のインタビューがあり、
絵は、主要キャラ、モンスター、マップがあります。
比率としては、文字と絵が半々くらい。
装備品や小物類、ドット絵は極端に少ないので、無いようなものです。
感想は、全体的に見難いです。
小さい文字がギッシリ詰まってたり、設定画も小さく、
1ページに、20枚近く描かれてたりします。
それも一稿、二稿、決定稿というように、大体同じような物です。
三面図も正面だけだったり、正面と後ろだけだったりするものも多いです。
はっきり言って、満足できませんでした。
聖剣伝説の世界
★★★★★
4とCHILDRENofMANAの世界観をイラストや設定で紹介した資料集です。
表紙がハードカバーだったりと意外と重みがありますね。
イラスト、設定画は4の方は解体真書に掲載されたものと同一なのもありますがCOMの方はほとんど初出になってます。とくに2作品が密接にリンクするデザインは見ていて実際に10年という年月でつながっているんだなと実感します。たとえばフリックがエルディにあこがれているという設定も文章だけでなくデザイン(羽飾りとペイント)のつながりを実際に見ることで文章異常の説得力が出てきます。
世界観設定の方はゲームでは語られなかったキャラクターの意外な面や各国の文化などの部分が重点的に取り上げられてゲーム単体では分かりにくい描写も分かりやすく書かれています(本来は語るべきところはゲーム内で語るべきなのでしょうが…)
巻末のインタビューでは生みの親である石井氏とキャラクターデザインの池田氏、モンスターデザインの吉岡氏のものが掲載。石井氏のインタビューは2作品にとどまらず聖剣伝説すべてにある共通部分について語ってくれていますし、池田氏のインタビューでは主要キャラクターの解説がより愛着の持てる内容のものとなっています。残念なのは今作でシナリオ原案を勤めた加藤氏のインタビューが無かった点(シナリオ関係は石井氏が答えています)でしょうか。
個人的な希望としては他の聖剣伝説シリーズの設定集も同じように製作してほしいですね。