一時期、絶版問題で揺れた作品。

私も幼稚園の頃に読みましたが、とにかくそのインパクトの凄さを覚えています。

なんてったって、トラが回って、回って、回っているうちにバターになってしまう。

さらに、そのバターで作ったホットケーキの美味しそうなこと、美味しそうなこと。

私が子供の頃は、たくさんの種類があったようで、絵本によって、絵も訳も色々だったのでしょうが、やはりそのトラがバターになるシーンと、ホットケーキを山程作り、食べるシーンの面白さは格別。

何十年もの時を経ても、その時の絵、光景を思い出せるってのは、本当に凄いと思います。

バターの香りが漂ってきそうです。

小さいころ大好きだったちびくろさんぼ。この本はぜんぜん違う感じでオチのバターになるところも、字ばかりで、改行も少なく、わくわく感ゼロで。本当にがっかりです。返品したいと思います。

絵本を見たとたん、あーそうそうこれだ。って懐かしい感じで笑ってしまいました。

ちびくろ・さんぼにまんぼ、じゃんぼって名前だけでも笑っちゃえそうな楽しい絵本です。

えーそんな感じで服などがかえってきて、しかも「ばた」ってなに？食べちゃうの？

とにかく楽しい絵本で、お茶目な絵です。

ホットケーキいつの間にそんなに焼いてたの…それだけでもすごいのに、さんぼの食べた枚数はもっとすごいですよ！

きっと「ホットケーキ焼いてー」って言われちゃいますね。「さんぼみたいに」なんて…

30年前に子供達のために買って読み聞かせをした岩波書店版がぼろぼろになってあります。その子の子，つまり孫（3歳）にそれを読んでやったら，何度も何度も，読んで，読んでと寄ってきました。その子の父親や伯母と同じように，なんとりっぱなトラじゃわいのところとバターのところが特に面白いようです。1週間の滞在でしたが，何度も読みました。帰るときに注文して孫の家に届くようにしました。

絵本の定番ちびくろさんぼ。人種差別問題で、消えてから、また、復刻。色々あるけれど、いいものはいいということでしょう。トラがぐるぐるまわってできたバターは本当においしそうです。ホットケーキを食べる姿は、無邪気で本当に楽しそうです。絵本としては、面白い絵本で、楽しめる本だと思います。絵は原色中心で、きれいです。