1964年に第1巻が発売されてから第6巻で完結するまで、ほぼ30年を要した「モモちゃんとアカネちゃんの本」シリーズ。その第1巻となる本書ではモモちゃんが生まれた日から3歳までが描かれる。働きながら懸命に子どもを育てるママの姿には、著者自身の姿が反映されている。
初めてしゃべった日のこと、およめさんのまねをしたこと、みずぼうそうになって注射をうったこと…。日々のエピソードが丹念に積み重ねられ、ひとりの女の子が読者の前にだんだんと浮かび上がってくる。
その何気ないエピソードに独特の味付けがしてあるのが楽しい。モモちゃんが生まれた日「ほんのおいわいのしるし」にカレーを食べてもらおうと、じゃがいもやにんじんが駆けつける場面。ママがミシンで「たったかたあ」と30枚ものパンツを縫う場面。帰りが遅いママのことを怒ったモモちゃんが口をきかずに夜道を歩く場面。身につまされたり、涙ぐんだり、笑ったり…読み手それぞれが一番心をゆさぶられるお気に入りの場面がきっとあるはず。モモちゃんの大事な相棒、黒ネコのプーもこのお話になくてはならない存在。
本書に続く第2巻ではアカネちゃんという妹が生まれ、モモちゃんもお姉さんに。さらに巻がすすむにつれ離婚や死を扱う機会も出てくるが、著者はごまかしたり逃げたりせずに、効果的に比喩を用いながらきちんと語っていく。子どもへの真摯(しんし)な姿勢が感じられる名作。成長にあわせて、読んであげたい。(門倉紫麻)
覚えてた通りでした
★★★★★
自分が小さい頃読んだ本を娘に読ませてあげたいと思い購入しました。自分が覚えていた通りの内容でで懐かしかったです。1つ1つの出来事が子どもでも分かりやすく表現されており、又その表現ンの仕方も可愛くて娘も気に入って読んでいました。時代は流れても良い本は愛されるんだと感じた1冊でした。
わたしの一生のたからもの
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みなさんがかかれていることですが、わたしも、こどものころに一番好きだった本です。
もちろん、自分が親になってから、全シリーズを買い直して、我が家の本棚の特等席に。
私の子供たちも大好きな本です。
どうしてこんなにすきなのか?うまく説明できません。
一度よんでみて!としかいえない。
この本に、子供時代にであったとき、自分のこころのなかの「すこしさびしい」気持ちが、ほんわかとあたたかく、やさしくなったのをおぼえています。
そして、いまでも、そうです。
目覚ましをセットして
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小学生のころ、友達が貸してくれました。
夕食後に読み始めたら、モモちゃんがかわいくて、楽しくて、
あっという間に就寝時間になってしまいました。
続きが気になって仕方がないので、目覚ましをセットして、
翌朝、5時に起きてまた読みました。
この本を貸してくれた子に「すごく面白かったよ!」と、
早く伝えたかった気持ちを今でも思い出します。
子供の頃から大好き
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母がハードカバーを買ってきてくれたのは私が何歳の頃だったろう。
表紙がとても可愛らしくてすぐに手にとって読んだ記憶がある。
大人になり、もう一度出会いたくなりついつい本書を購入してしまった。
モモちゃんが生まれたところから3歳までのお話だが、どれもほんわかあったかい。
猫が話すわけがないだろう…なんて大人になった私は思ってしまうが、でも、子供の頃は動物と心が通じ合っていたかもしれないな…とも思えてくる。
親子共々この本のファンになってしまいました。
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小さな時の夫の愛読書ということで、4歳の息子にも読んでみました。ももちゃんが生まれたときから、3歳までのお話がついています。
私は初めてよんだのですがとてもおもしろくて、息子共々すっかりはまってしまいました。
ももちゃんのうちにはプーというねこがいますが、この猫が人間のようにしゃべります。この猫とももちゃんの関係がすごくかわいいです。また古い本なので、おかあさんが昔のおかあさんらしく、とてものんびりしています。私はちょっとしたことでイライラしてしまいますが、この本をよんで、ももちゃんのお母さんのように、ゆったり子育てを楽しみたいと反省してしまいました。
文は小学校低学年が読む感じなので、4歳の息子にはよみきかせてあげるのがちょうどいい本でした。