バレーボール部に在籍する中学生の森川昌子（森昌子）と渡辺優子（秋谷陽子）は大の仲良しだ。やがて母ひとり子ひとりの昌子は卒業と同時に就職、優子はバレーボールの才能を認められて高校進学が叶う。しかし、その後昌子と優子に思いがけない事件が……。森昌子、秋谷陽子、山口百恵、石川さゆりといった当時の若手を多数揃えた正真正銘のアイドル映画。和田アキ子、堺正章といった今なお大御所のスターたちも若手をサポートする存在として登場する。内容は70年代ならではの熱血要素をまぶしつつ、恋や青春の汗と涙をたっぷりお届けしますといったものでしかないが、今となってはやはり彼女らの初々しい姿を堪能できるだけで当時の世代としてはただただ懐かしく、時代資料としても貴重な作品ではあるのだろう。監督は歌謡映画に定評のある市村泰一。（増當竜也）