ぞうさん好きな方へ
★★★★★
’ババール’シリーズ第1巻。砂場で貝殻をシャベルにして遊ぶ、まだ幼いババール。
ところがある日、ハンターは、お母さんに銃を向けます。
お母さんを亡くし、逃げた先は町でした。町では親切なご婦人のおかげで、人間との生活を
楽しむババールでしたが…。
無駄のないシンプルな線、色彩。矢川さんの訳もすてきです。
’ぐるんぱ’もいいけれど、ブリュノフさんはぞうの擬人化において全く成功しています。
そして、カフェでいとこのアルチュールが食べる、特大ブリオッシュといったら!
ゾウという生き物に、涼しい顔でつきあうお金持ちのおばあさんなどの人間キャラも
考えてみると笑えますよね。親子でどうぞ。
すきだけど、嫌い!
★★★☆☆
本当だったら、迷子になったぞうは、そんなにしあわせになれないのかもしれないけど、ババールはやさしいおばあさんにあって、人間たちの素晴らしい文化にふれて幸せになります。ついには、ぞうの王様に。こどもたちは、とてもすきです。でも、私は嫌い。作者はフランス人で、ヨーロッパがアフリカやアジアにたくさんの植民地をつくっていたころの時代の人。ぞうたちは、教養のない馬鹿な(ほんとはそんなことない!)植民地の人たちで、人間はフランス人を代表とする支配者側の人たち。ババールは、教養がなかったけれど、人間のおかげ(支配者たちのおかげ)で知恵と文化を得て、無教養なゾウたちをしはいすることができた。ゾウたちもそれでしあわせになった。と、ヨーロッパ諸国の帝国主義がぷんぷんにおってきて、いやなのは、わたしだけでしょうか。でも、おばあさんがゆめをかなえてくれる、と、こどもたちは好きなので、しぶしぶながら☆3つです。
ババールファンなら絶対読んでほしい1冊です!
★★★★★
これはババールが生まれて、王様になるまでのおはなしです。なぜババールが洋服を着ているのか、王様になったのか・・・いろんなことがわかる最初のおはなしです。うちの2歳の息子は、ババール大好きで、このおはなしを何度もじーっと聞いています。特にババールが買い物をするところが好きかな?本当におすすめの1冊です。