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博物誌 (岩波文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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絶妙 ★★★★★
 ルナールの文章にボナールの絡みつくような絶妙な挿絵の組み合わせがいい。たとえば、「蛇、長すぎる!」 こんな変な文章と、マンガのような挿絵の組み合わせ。フランス語を学んだ経験はまったくないが、フランス語の勉強をしている人は多分、原書でこんな本も読んでいるんでしょうねえ。 フランス語ができる人がうらやましいなあ。久しぶりに何度目かの読み返しをしてみると、結構新しい発見があったりして、こういう経験ができる書物を好著・名著というんだろうなあ。
美しい、、、 ★★★★☆
ロートレックの美しい挿絵とジュールルナールの簡潔で私的な文章で身近にいる動植物の世界へ誘ってくれます。学術的な本と言うより詩集のような感じです。私は、長い間トイレの中にこの本を置いていました。エスプリの効いた素晴らしい世界、、、を楽しめました。是非、お母さん、子供に読ませてください。
拾い読み欲をほどよく満たす ★★★★☆
頭からお尻まできっちりと読み進める本も楽しいものですが、時として時間が許さない、されども本の世界には浸りたい、という拾い読み欲で本を考えると、小説やノンフィクションよりも、エッセイや詩集や図鑑がグンと順位を上げてくることがあります。そうした拾い読み欲をほどよく満たしてくれる手ごろな一冊です。

西脇順三郎は「オーベルジンの肖像」という文の中で、本書の「蛇:ながすぎる」という一節を取りあげ、「ポエジイとは、「蛇:ながすぎる」ということがポエジイであるか否かを論ずることをやめることである」ということから、そのポエジイ考を始めています。なるほど、名言。
そうした点で、まさにエッセイでもあり図鑑でもあり詩集でもあるこの本を解説することは不可能ですから、二つ三つの文を拾い読みすることにしましょう。いささかロマンチックに流れがちなところ、そして出来の粗密もありますが、パラパラとめくっては、ボナールの挿絵とともに100年前のフランスの機知を愉しむのも悪くない取り組みではないでしょうか。

《鳥のいない鳥籠》
僕のお蔭で、そのうちの少なくとも一羽だけは自由の身でいられるんだ。
つまり、そういうことになるんだ。

《樹々の一家》
私はもう、過ぎ行く雲を眺めることを知っている。
私はまた、ひとところにじっとしていることもできる。
そして、黙っていることも、まずまず心得ている。

《蟇(がま)》
「なあ、おい、蟇君・・・、どうみても君は不細工だね」
「じゃ、君はどうだい?」