おばけは天ぷらの具じゃありません。
★★★★☆
こねこくんが食べていたお弁当の天ぷらを食べ、それが美味しかったので天ぷらを作ることにした、うさこ。
買い物に行って、
準備をして、
天ぷらをあげて。
そして、その美味しい匂いにつられてやってきた、おばけ。
はずしていた眼鏡を天ぷらにしてしまったり、それによって見えないままおばけを天ぷらにしようとしてしまったり、っていう、脳天気でマイペースで自由な感じにお話は進みます。
お話は進むっていうか、それでお話は全てなんですが、なんていうんでしょう、どの場面にも常にちょっとシュールな笑いがあるんです。
最初のこねこくんは、うさこに「おいもの天ぷらは食べてもいいけど、お魚の天ぷらはだめだよ。」とか言いますし、
天ぷらの材料を買った後は、「おこづかいみんな使っちゃったけど、まあ、いいや。」的な感じで、
最後にめがねを天ぷらにしてしまった時は、「わあ、おかしい!!」
って笑ってますから。
大人からすると、やりたい放題やっている感がありますが、おばけまで巻き込んでやりたい放題やっているところが、たまらなく面白いところ。
「あはは!」と笑えるおもしろさって意味では抜群です。
絵本として綺麗で、びっくりしました
★★★★☆
ストーリーも奇想天外で、かつ親しみやすいのですが、絵本として予想外に綺麗でした。
和紙を切って張ったような画風が、話と合っていて、とても気に入りました。
山の上にいるおばけが、夕ごはんのにおいに惹かれるシーンが、とくに良かったです。
昔からある絵本だとおもうのですが、ていねいな仕事をされています。
娘に読んであげようと思います。
図書館で二度借りてしまいました。
★★★★★
やまばは二つ。
まず、うさこが、友達から借りた料理本片手にてんぷらを順序よく作ります。
あー、料理って、こうやってつくるんだなぁ。と、イメージが湧いてきます。
次に、おばけ。
危うく、うさこにてんぷらにされかけるのは愛嬌の範囲。
おいしそうな天ぷらは、山のおばけまでつまみ食いに来てしまうほどなのです。
2歳の娘の大のお気に入りの、この本。
一度、図書館に返しましたが、また、読みたくなって借りに行ってしまいました。
落語のような面白さ
★★★★★
うさこは食いしん坊です。なかなか料理も上手く、てんぷらを手際よく作っていきます。そのいいにおいにつられたおばけが、うさこの家に忍び込みます。うさこの作るてんぷらの美味しそうなこと。
それだけでも子どもは興味しんしんでした。おばけがうさこの家に忍び込むシーンでは「はっ!」と驚き、こっそりつまみ食いするシーンはニヤリ。
ストーリーは単純ですが、せなけいこの切り絵の可愛らしさと、うさこのキャラクターやしゃべり方が
独特なので、親子でとりこになりました。落語のオチのような結末はせなけいこの十八番です。是非そのオチを楽しんで欲しいと思います。
大人がはまってしまいます
★★★★★
めがねうさぎシリーズをいろいろ読みましたが
これがいちばん親子とも大好きになりました
話のテンポ、ことばづかい、絵のかわいらしさ
どれをとってもほんわか、楽しい絵本です
繰り返し読むうちに、暗記してしまい
今では親子でかわりばんこに暗誦しています
三歳の息子はうさこの台詞担当で
ぜんぶ楽しそうに話してくれます
おしゃべりが他の子ほどうまくなくて心配もしましたが
この絵本のおかげで、かくれた才能?を発見できました
おばけアンドうさこ、ありがとう!です