最高の児童文学
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これはとてもいい児童文学です。ストーリーはぽっペん先生がある日、大学でピンクのウスバカゲロウを見つけ、それを追っているうちにいつの間にか自分が追っていたウスバカゲロウになっていて、そこから帰らずの沼の食物連鎖をたどっていくという物語です。この児童文学は食物連鎖のことをとてもわかりやすく、そしていろいろなドラマを盛り込んでいてとてもおもしろい作品です。
食べ物の好き嫌いをする子に
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とってもオリジナルな童話です。食物連鎖の輪のなかで次々といろんな生き物になるぽっぺん先生。とてもお人よしないい人です。与えられたその状況でできる限り、適応しようと最善を尽くします。うちの子はまだ読める年ではありませんが、かつて少女だったときにこの本を読んだ母親は、子供が食べ物の好き嫌いをするたびに、このおさかなをあなたが食べれば、あすにはあなたの体になって、小学校に行けるのだよ、と諭しています。はやく読ませたいものです。
ぽっぺん先生の大冒険
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ぽっぺん先生は大学の先生。夏休みに自分の研究のために大学に残って、大学食堂でランチを食べます。外に持ち出して食べていると、目の前をウスバカゲロウが通り過ぎました。見失って、ウスバカゲロウの気持ちになって探しているうちに、なんと本当にウスバカゲロウになってしまいます。やっと先生が自分の状況を把握したと思ったら、新たに変身したりして、とまどってばかりなんですが、そのうちに慣れてきたのか、理解できたからか、変身した自分の生き方を全うしようとしたり。生命の連鎖の不思議にドキドキするドラマチックな物語です。