多少の違いはあるにしても、おおまかなあらすじはあまりにもよく知られています。
いまさらハイジなんて…と距離を置いていたのですが、ある日図書館で福音館の『ハイジ』を目に留め、
はまってしまいました。
本のずっしりとした心地よい重さは、はるばるヨーロッパから来た文学の風格を伝えてくれるのに
ふさわしいと感じました。
そして、絵のすばらしいこと！
迷わず書店で買い求めました。
児童書かもしれませんが、大人がしっかり楽しめる一冊でもあるように思います。

８歳になる娘の誕生日に贈ろうと、主人と二人で,図書館で色々な「ハイジ」を読み比べた結果、この本に決めました。確かに高価ですが、又子供が長時間手に持って読むにしてはやや重いように感じますが、最初は親が読み聞かせ将来的には愛蔵本の一冊に加えるに相応しい装丁です。なるべく原作に忠実な訳である事を条件に読み比べました。この福音館のものと岩波書店の物は比較的原作に忠実でした。講談社の物は、一章丸々抜けていたりしました。子供が原作を原文で読めない以上、原作者の伝えたい事が、ストレートに通じる為には
意訳や脚色、編集の少ない物を選び与えたいと思います。

「ハイジ」は、私が一番好きな物語です。
この物語を読んでいると、自分もハイジのように、アルプスの山々をかけまわりたくなりますね。色とりどりの花をつみ、歌をうたって、やぎたちといっしょに･･･。

いろんな本で「ハイジ」を読みましたが、やっぱこの本でなきゃね！なんたって原書の挿絵が入ってますから。やっぱり、原書の挿絵と普通の挿絵とは違うと思います。何が？って聞かれるとこまっちゃいますけど、作者がかきたかった「ハイジ」に、一番マッチしてるのは、原書の挿絵だけだと思いますね。

ま、どの本で読むかは勝手ですが、私が、一生の宝物としておすすめするのは、この本です！