本物は抜群におもしろい、でも子供に読み聞かせるのにちょっとためらう
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小2の娘に読み聞かせの本を選ばせるとマンガばかり持ってくるので、この本の読み聞かせたところ、もう大喜び、「今日はここまで」というと「えー!もっと」と泣いて頼むので大変。でもピーターが子供を「まびく」とか「海賊を何トンも殺す」とかティンカー・ベルがウェンディを殺そうとするとか怖い話が出来るし、娘は「ウェンディのお父さんがいかにちっぽけな男か」とか変なことをおもしろがるしで、小さい子供に読み聞かせるにはためらってしまう本です。この物語のテーマが「父親と母親の不在」であるような気もするし。でも矢張り原作とディズニー等の作り替え話の間には、おもしろさに雲泥の差があり、「子供にも本物を与えるのが大切」と自分に言い聞かせています。(本当は自分が楽しんでいるのですが。)外国文学の児童向け翻訳はやっぱり福音館書店が一番!ピーター・パンでもハイジでもレ・ミゼラブルでも、大人も子供も本物の良さを楽しめます。