インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

青銅の魔人―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

価格: ¥546
カテゴリ: 文庫
ブランド: ポプラ社
Amazon.co.jpで確認
冬の夜の銀座に鈍く光る青銅色… ★★★★☆
 青銅の機械人間が狙うのは,機械の塊である時計ばかり―
 本作は,冒頭から硬質なイメージで始まります。機械いじりが好きだったかつての少年たちは,前作とは違った展開に引き込まれること,請け合いです。

 本作も二十面相との対決ではありますが,前作までとは異なり,初めて「チンピラ別働隊」が登場します。この活躍も,本作に一風変わった彩りを添えています。
 また,子どものころには読みとばしていたのですが,本作は戦後を舞台としているようです。「チンピラ別働隊」も,その時代の雰囲気を反映していることが,今となってはよくわかります。

 本作は,二十面相の盗みのほかに,地底の秘密部屋・抜け道・爆発,といったワクワクさせる要素がふんだんに盛り込まれています。僕もかつては(そして今も),面白さに一気に読破しました。二十面相の「最期」さえも,「きっと何か仕掛けがあるに違いない」と思わせるに十分な筆致です。
 こうして,かつての少年たちは,シリーズの深みにはまっていったのでしょう。
 今読み返してみても,その充実感・期待感は,色褪せることがありません。

 粗製濫造の謗りははありますが,やはり乱歩は偉大であったと思うのです。
時代を感じさせる ★★★★☆
ポプラ文庫のこのシリーズも5冊目。少年向けのご都合主義のストーリーにも慣れ、むしろ楽しめるようになってきた。
今回は、チンピラ別動隊が大活躍。少年探偵団は覚えていたけど、こんなのもいたんだな。しかし、時代を感じさせる設定。今だったら、差別表現と言われそうなのも使われているし、時代は変わるものだ。
でも、小林少年って年取らないなぁ。永遠の少年?