なんかとってもかわいいイラストと　初めて目にするお金を扱った絵本。
数字に興味を持ちだした３歳の息子にプレゼントしました。
すごい勢いで飛びつき、とてもニコニコ興奮ぎみで読みました。
３回ほど読んだら　もうすっかりキャラクターの名前や　言葉を覚え
トイレの中でも「ごぴか！！」「みーっけ！」など真似して騒いでいます。

少しでもお金の存在や　大切さなど感じてくれるのではないかと思います。
内容もとても素晴らしいストーリーです。

お金がみごとにキャラクター化されてますね。
一円玉は生まれたばかりの赤ちゃん風。
いきなり試練に直面し、自分の存在価値に悩んだりしますが、
女の子や他のお金たちとの出会いによって、自分ならではの
力に気づくというストーリは共感できました。

裏を返せば、お金たちの気持ちは使う側の我々の気持ちが投影されて
いると言えますね。つまり悪にも善にもなれるんです。

人の世の荒波にもまれていない純粋な１円の気持ちを
通して、お金とは何かを考えるきっかけとなる絵本です。

とってもかわいいみっけくんのおかねの冒険絵本。
おかね同士が語り合ってるなんて想像してもわくわくしてくる。
だって１円玉がみんなみっけくんみたいにおむつ赤ちゃんの男の子に
見えてしまうんだもん。
なんか大事にしてあげたくなったよ１円玉。

１円玉のみっけちゃんが主人公ですが、表情豊かでとっても可愛かったです。
最後のうるうるしているみっけを見て、私もちょっと泣けちゃいました。
他のお金たちもそれぞれ味があって興味深いです。彼らの話も読んでみたいな〜。

お金のことを真正面から扱った絵本というのはこれまでなかったような気がします。
私が子供の頃は、１円でも無駄にするなと親に厳しく育てられてきました。けれど、いまの親や子供たちは１円では何も買えないことばかりを強調し、我慢して貯めていく喜びを教えていくことが希薄になった時代ですよね。
きっと今も昔もお金儲けの話ばかりがはびこっているのが世の中だとは思いますが、今こそ落ち着いて「１円玉の重み」に考えをめぐらせる良い時期に来ているんだなと、このかわいらしい絵本を読んで思いました。
「お金って貯めたり儲けたりするもの」って考え方から「お金って貯めてどう使うのか？」ってことが大事だってことに気付かせてくれます。
ぜひ子供たちに読ませてあげたい、心温まる絵本だと思いました。