新美南吉は出来るだけ絵本で読もう。
★★★★☆
小学4年生で新美南吉を授業ですることが多いですね。南吉作品は楽しいものが多いのに、「ごんぎつね」の暗いイメージがあります。その上、文字が多い作品集は、4年生には読む気がしないでしょう。でもこの本のように、内容に適した美しい絵の絵本なら違和感なく子供たちは読み取れるはずです。ただ単に「新美南吉を読め」というのではなく、絵本なら手に取りやすいでしょう。特に南吉作品は、近頃では見ない生活の道具も出てきますので、絵本だとわかりやすいのではないでしょうか。星一つ足りないのは、カバーの折り返し部分に画家の紹介があったからです。カバーをはずしてしまうと記載がなくなるので、奥付の上くらいに書いていただけるとありがたいですね。