優良図書
★★★★★
古文の土屋と言えば、私の受験生時代はまさにカリスマ。
土屋222シリーズを使うことは、当時の常識に近い、ある意味通過儀礼のようでした。(単語で言えば山ちゃんの単語集も結構使われていましたが(w )
222シリーズに比べて、いささかマイナー感のある88ですが、
内容は、222と比べて、極めてオーソドックス。
普通にある文法書とあまり変わりありません。。。
ですが、敢えて「88」に絞ったところが、当時の私には有り難かった。
古文が苦手で、助動詞の活用も、しどろもどろ…
未然形已然形の違いなどは、論外でした。。。
そんな古文は全く読めない状況でしたが、藁にもすがる思いで本書を選びました。
222は多過ぎ…、もっと少なくて焦点絞ったモノはないのか…そんな思いで探し出し、本書をボロボロになるまで、暗記しました。
(222とはコンセプトが違うので、今となっては比較してたこと自体おかしいのですが…)
この88の項目を押さえれば、単語の意味は別にして、古文は読めちゃいます。
覚えてしまうと、ホント、ビックリするくらい読めてしまいます。
授業や問題集で、あれだけ悩んで、×ばっかりだったのが不思議なほどに。
先に述べたように、88はオーソドックス、変化球はありません。
やっぱり基本は大切だなということを思い知らされるのと同時に、敢えて「88」に絞ってくれた本書に感謝しました。
成績が思わしくない時には、奇を狙ったタイトルの書物に目を奪われがちですが、やっぱり基本は、地道にコツコツ覚えるしかありません。それを教えてくれたという意味でも、本書は素晴らしいと思います。